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日本における外来美術の受容に関する調査・研究報告書

表紙

2006年3月30日発行

目次

まえがき  中野照男(美術部)
序文  鈴木廣之(美術部)

1. 異文化の理解と受容

異文化の模倣・増幅・拒絶―日中間における涅槃表現の流通と変容  井手誠之輔(協力調整官―情報調整室)
テキスト vs. イメージ―『図絵宝鑑』と14・15世紀における中国絵画に対する日本の反応に関する諸問題  石守謙(国立故宮博物院・国立台湾大学)
日本の外国文化理解―人よりモノ、外交より貿易中心の  佐藤道信(東京藝術大学)
The Loaded Language of Cross-Cultural Evaluation(文化間評価の偏りあることば)  クリスティン・グース(スタンフォード大学)

2. 人の往来

雪舟入明を考える  綿田稔(協力調整官―情報調整室)
江戸時代における朝鮮画の接触と救得の意図?朝鮮通信使を中心に  洪善杓(梨花女子大学校・韓国美術研究所)
黒田清輝と世紀末のパリ―西洋人からの書簡を通して  小山ブリジット(武蔵大学)
明治30年の黒田清輝  田中淳(美術部)
明治絵画再考―青木繁を中心に  田中淳(美術部)
日本・藤田嗣治・フランス  林洋子(京都造形芸術大学)
藤島武二の<東洋>  児島薫(実践女子大学)

3. モノの往来

高麗初期石造菩薩像について  崔聖銀(徳成女子大学校)
コメンテーター:朴亨國(武蔵野美術大学) 
日本に請来された宋時代の版画  内田啓一(昭和女子大学)
初期水墨画と宋風  島尾新(美術部)
宋風彫刻の基本的問題  山本勉(東京国立博物館)
仏教絵画における宋風について  林温(文化庁)
鎌倉地方における宋風  津田徹英(美術部)

4. メディアの役割

日本における浄土図の受容と展開―法隆寺金堂壁画の図像を中心に  勝木言一郎(美術部)
日本における阿修羅像の図像の受容について  水野さや(日本学術振興会特別研究員)
白衣観音の行方  津田徹英(美術部)
中世の仏伝図と東アジア  中野照男(美術部)
経を写す、絵を写す  須藤弘敏(弘前大学)
古代日本における極楽イメージの変容  勝木言一郎(美術部)
中世における中国道教神の受容をめぐって  津田徹英(美術部)
韓国と日本の女神像の初期図像  朴亨國(武蔵野美術大学)

5. 新旧の出会いと葛藤

司馬江漢の風景表現をめぐって  金子信久(府中市美術館)
江戸時代の異国趣味―南蘋風大流行  伊藤紫織(千葉市美術館)
「物はやりする」画家たち―江戸時代絵画の中の唐絵  成澤勝嗣(神戸市立博物館)
幕末に人はなぜ絵を見たか  ロバート・キャンベル(東京大学)
開成所画学局再考  山梨絵美子(美術部)
黒田清輝―日本の裸婦をどう描くか  山梨絵美子(美術部)
川端玉章について―円山派の近代  塩谷純(美術部)
受容の往還:1910~20年代、日本絵画界における東洋的傾向について  山梨絵美子(情報調整室)
韓国美術における近代:模範とすべきあるいは超克すべきモデルとしての西洋  金英那(ソウル国立大学校)
モダニティーと伝統―嘉義出身の三人の美術家の物語  顔娟英(中央研究院歴史語言研究所・国立台湾大学芸術史研究所)
討議

6. 近代美術史への眼

エドワード・モースと蜷川式胤―明治初期の美術研究と交流  鈴木廣之(美術部)
大谷光瑞と仏教の流伝調査  臺信祐爾(九州国立博物館設立準備室)
若き美術史研究者の夢―尾高鮮之助の旅と仕事  中野照男(美術部)

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