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第26回文化財の保存に関する国際研究集会報告書

『うごく モノ―時間・空間・コンテクスト―』
表紙2002年12月4日から6日まで、東京国立博物館平成館大講堂を会場にして美術部の担当で開催しました第26回文化財の保存に関する国際研究集会『うごく モノ―時間・空間・コンテクスト』の報告書です。

2004年3月31日発行

目次

刊行にあたって 渡邊明義
序にかえて 渡邊明義
この本のなりたちについて 山梨絵美子・津田徹英

基調講演

  うごく モノ-時間・空間・コンテクスト 鈴木廣之

第一セッション モノの年輪

  趣旨説明 勝木言一郎
  〈辻が花〉裂四百年の伝歴―世俗の衣服から博物館の収蔵品へ― テリ・五月・ミルハプト
  神代石の収集 内田好昭
  題跋の追加とその価値 松原茂
  植民地朝鮮に〈日本の古代〉を収集する―東京人類学会と比較文化的枠組み 裵 炯 逸
  皇帝コレクションから国宝へ―中国美術と国立故宮博物院の創設 石 守 謙
  討議1  

第二セッション モノの旅行記

  趣旨説明 塩谷純
  《ゲルニカ》のオデュッセイア 林道郎
  アメリカにおける羅漢図―大徳寺五百羅漢図の旅 グレゴリー・P・レヴィン
  ストックホルムから東京へ―二〇世紀初頭、中国古画の国際市場における
E.A.スツラヘルネクの二つのコレクション
洪再新
  旅の記憶―輸出漆器の居場所 山崎剛
  作品のアイデンティティと画家の実存―西金居士筆、張思恭筆とされる仏画の場合 井手誠之輔
  芸能における「移動」の意味―民俗芸能の場合を中心に 宮田繁幸
  都鄙の振幅―青木繁の場合 田中淳
  討議2  

第三セッション  モノと人の力学

  趣旨説明 津田徹英
  敦煌大仏の生命-コンテクストの変化と機能の変化 寧 強
  憧憬のなかの京都:うごく〈モノ情報〉と価値形成―日本中世の土師器における 中井敦史
  八重山ミンサー―沖縄南方の木綿細帯とその用途・階級・意味を超越した変容 アマンダ・スティンチカム
  とこしえに地上から消えた千島アイヌとその文化-日本人が自ら葬り去った異文化 佐々木利和
  セヴェラルネス(事物の多様性を可能にする転用過程のメカニズム)
―歴史的住居の転用研究から
中谷礼仁
  「日常性への下降」から「芸術性への上昇」へ
―赤瀬川原平・他《模型千円札事件》における作品空間の生成と移動
富井玲子
  討議3  
 

本書は平凡社より市販されています。
http://www.heibonsha.co.jp/book/b157444.html

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