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ものの記憶 ―読み解き・伝え・遺す―

表紙 文化財や美術作品の記録に広く用いられる写真について、撮影が手軽になった反面、最大限の情報の取得や、対象を観察し記憶することへの注意が希薄化した面もある。このような危機感から本報告書では、被写体の「記憶」に結びつく写真のあり方や、過去の写真からの情報取得について、油画、版画、水墨画などさまざまな作品の写真を通じて検討した。

令和3年(2021)6月30日発行
編集・発行 独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所

目次

刊行にあたって

写真、記録、記憶をめぐって

凡例

 絵画研究における「写真」の利用―宋時代絵画の事例に注目して―  板倉聖哲
 仏教文化研究への新しい視座  神居文彰
 デューラー≪書斎の聖ヒエロニムス≫の明暗表現  齊藤陽介
 仏像写真の歴史とその行方  皿井舞
 油彩画を遺し伝える写真をめぐって  山梨絵美子

記憶から読み解く
 村上藩主内藤家歴代当主肖像画にみる公家装束  田中潤
 沖縄の記録写真と文化財復興  外間一先

記憶をとどめる
 ものの記憶 ―記憶を遺し伝える―  城野誠治

謝辞

ものの記憶 ―色を記録し・伝え・遺す―

表紙 令和3年(2021)刊行の『ものの記憶―読み解き・伝え・遺す―』の第二弾で、文化財の色をテーマにした研究報告書。油絵、日本絵画、浮世絵、考古遺物、民族資料、工芸作品などさまざまなジャンルの豊富な写真とともに11篇の論考を収載する。

令和6年(2024)3月29日発行
編集・発行 独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所

目次

刊行にあたって



凡例

油彩画のアーカイブとしての写真について  山梨絵美子
Transmitting the Colors of Painting to the Future: Itō Jakuchū's Colorful Realm of Living Beings  by Yukio Lippit
絵画の色を将来へ伝える ―若冲の色彩豊かな生き物たちの王国  ユキオ・リピット
浮世絵版画 ―青と紙の記憶より  田辺昌子
膠の色々 ―膠を残すためにいま必要なこと  藤田飛鳥
油彩画修復の画面洗浄について ―絵具の色に対する修復のアプローチ  加藤広樹
草木染の色 ―藍染の技法と特性を中心に  山崎和樹
写真が伝える博物館資料の色  笹倉いる美
縄文時代の彩色  杉野森淳子
考古遺物に見られる多様な色とその記録  岩波連
文化財画像工学  宮田公佳
光と色  城野誠治

謝辞
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