![]() 林忠正は、19世紀後半にパリに日本美術品店を持ち、フランスのみならずヨーロッパのジャポニザンたちと交遊し、日本美術の紹介に努めた。当所には、欧米人から林忠正に宛てた書簡722通が、1930年から保管されてきた。このたび、林の遺族である木々康子氏、および小山ブリジット氏(武蔵大学教授)、馬渕明子氏(日本女子大学教授)、高頭麻子氏(日本女子大学助教授)の協力により、 当所の保管する全書簡を翻字、公刊した。 本書は、林忠正研究の論考5本、書簡722通、年譜、事項人名解説、文献目録、索引から成る。A5版633頁。全文フランス語。 2001年6月30日発行 目次はじめに 中野照男 「日本における外来美術の受容に関する調査・研究」中間報告―浮かび上がってきた問題点と今後に求められること- 山梨絵美子 研究成果 ミニシンポジウム「異文化受容と美術」報告 第1回 鎌倉・南北朝時代における外来美術の受容―「宋風」の問題を中心に― ミニシンポジウムの概略/課題と目的/研究発表の要旨/討論の総括 津田徹英
第2回 江戸後期から幕末・明治初期における「漢」と「洋」―南頻派と洋風画を中心に― ミニシンポジウムの概略/課題と目的/研究発表の要旨/討論の総括 鈴木廣之
第3回 図像の受容とそのゆくえ―中国・朝鮮と日本の仏教美術― ミニシンポジウムの概略/課題と目的/研究発表の要旨/討論の総括 勝木言一郎 本書は国書刊行会より市販されています。 |