【趣旨】日本には、数千を超えるシシマイが伝わっているとされます。シシといってもライオンだけではなく、虎や鹿、キリンや猫などさまざまな動物がモチーフとなっています。日本人は、こうした動物を通じて、災いを払ったり、豊作を願ったり、供養したり、さまざまな祈りを捧げてきました。自然と共存してきた日本ならではの民俗芸能といえるでしょう。そんな各地のシシマイに東京で触れることができるのが「東京シシマイコレクション2020」。東京からシシマイを全国に、そして世界に発信していきます! 今回はそのプレイベントとして、東日本大震災の被災3県のシシマイに演じていただきます。 【パンフレット】ダウンロード(PDFファイル 1.96MB) |
【日時】2019年(令和元年)5月11日(土)/12日(日)11日(土) 14:00~(13:50頃よりオープニング)
*11日の終了後と12日の開始前には全団体の総揃えを10分程度おこないます。 会場: 東京国立博物館本館前庭 料金:無料(ただし、当日の入館料が必要です)。 *雨天の場合は本館玄関軒下にて開催。 |
【主催】独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所独立行政法人国立文化財機構 東京国立博物館 独立行政法人日本芸術文化振興会 【協力】一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン株式会社ドゥ・クリエーション 縦糸横糸合同会社 |
【出演】東日本大震災からの復興のなかで、獅子舞・鹿踊り・虎舞などの民俗芸能は、大きな役割を果たしました。伝統の力が心の支えとなって人々を勇気づけるとともに、支援を招いたり、復興をアピールする役割をも果たしています。東京シシマイコレクション2020のプレイベントである今回は、そんな被災地からシシたちを招きました。 槻沢(つきざわ)虎舞(岩手県陸前高田市横田町/槻沢芸能保存会)三陸沿岸には「虎舞」が多くみられます。釜石あたりを境に、北部の虎舞が実際のタイガーに似ているのに対し、南部の虎舞は黒や赤の獅子。槻沢虎舞では、黒い獅子がお正月に家々を回って祈祷をします。一方、春祭でははしごを上るタイガー系の虎が登場。今回はこの2タイプの虎舞を一度にみることができる貴重な機会となりました。女川の獅子振り(宮城県牡鹿郡女川町/竹浦獅子振り保存会・鷲神熊野神社氏子総代会)集落ごとに「獅子振り」と呼ばれる獅子舞が伝わる女川。鷲神(わしのかみ)地区のような変わった形の耳をもつ獅子もみられます。震災ではその多くが流されましたが、支援によって復活しています。竹浦地区では、避難先のホテルにあった座布団やスリッパを使って獅子を作り、多くの人々を勇気づけました。福田十二神楽(福島県相馬郡新地町/福田十二神楽保存会)山伏によって伝えられた「神楽(かぐら)」を演じるのは子どもたち。小学生の中から選ばれて、7年間務めあげると次の代に譲り、今度は師匠として教える側にまわるという珍しい伝承方法をとっています。12演目の中で獅子が登場するのが「獅子の舞」。「だまし」と呼ばれる道化が獅子に絡む様子が楽しめます。 |
このイベントは日本博の参画事業です。 (公式サイト:http://www.bunka.go.jp/seisaku/nihonhaku/index.html) |