イガ
Tinea translucens
スケール
  • 【加害対象物】
  • 毛を使ったもの、動植物標本、服、羽毛、絹など多種多様
  • 【被害の状態】
  • 食害。※餌になる材料で蓑を作る
  • 【加害するステージ】
  • 幼虫
  • 詳細を表示
  • 【分布】
  • 日本全土、汎世界中
  • 【形態的特徴】
  • 成虫は4~7mmほどの蛾。色は黄色~褐色。幼虫は細長いイモムシ。体は白く頭が褐色。食害する材料で蓑を作るため、ほとんどの場合蓑をかぶって生活している。箕のは細長い紡錘形。
  • 【生態・加害の特徴】
  • 食害する材料で蓑を形成。衣類の害虫として有名ではあるが他にも様々な材質のものを食害する。明るい窓辺で成虫が死んでいることが多く、食害された物の付近から空の蓑がよく見つかる。
  • 【予防と管理上の注意点】
  • 防虫剤を使用。密閉できる陽気で保管。
  • 【対処】
  • 文化財の種類によってガス燻蒸低酸素二酸化炭素低温を行う。
  • 【参考資料】
  • 参考論文:
  • 新設博物館における生物的問題
    新井英夫・森八郎
    『保存科学』第19号(1980) pp.1-8