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特集陳列 写された黒田清輝 II

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  会期:2009年3月19日(木)~7月9日(木)
場所:黒田記念館 2階展示室
 
 
寄贈目録281 黒田清輝と子供たち
(右端金子君子、中央大隅奈津子)
1922-23(大正11-12)年、本紙13.5×19.2㎝
(台紙24.1×30.0㎝)

寄贈目録295 京都のアトリエにて
1895-96(明治28-29)年/本紙23.6×29.9㎝
 平成18年度および19年度に、黒田清輝夫人照子のご遺族にあたられる金子光雄氏より、同氏が保管してこられた黒田清輝関係の写真や遺品などが東京文化財研究所に寄贈されました。大半は黒田や家族のポートレートや生活の一こまを物語る写真で、黒田清輝を知るための貴重な資料です。当研究所企画情報部では、これらの資料の来歴や関連する事項などについて調査と整理を進めています。その成果のひとつとして、昨年度「写された黒田清輝」展を開催いたしました。
 その第二回目として、今年度は「家族の肖像」と「画家のアトリエ」をテーマに展示を行います。代表作≪湖畔≫をはじめ、黒田は照子夫人や家族をモデルとして多くの作品を描いています。また、そうした作品が生み出される場であったアトリエや制作中の画家の写真は、作品が生み出される場を写しだしています。
 寄贈写真はすでに原板が失われており、展示による劣化が懸念されるため、展示ではオリジナルの風合いを保ちつつ、原寸大に再現した画像を公開いたします。これは、写真資料の保存・公開という目的のために進められたデジタル画像形成技術の開発研究の成果の一部でもあります。
 写真と同じモデルを描いた絵画作品もあわせて展示いたします。この企画が、黒田記念館の展示を楽しんでいただく一助となれば幸いです。

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