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編輯総長机下（へんしふさうちやうきか） 僕（ぼく）は多年（たねん）モデルを使（つか）ツてゐるけれども、言（い）ふべからざると言（い）ふやうな大袈裟（おほげさ）な弊害（へいがい）はまだ一ツも見出（みいだ）さない、と言（い）ツて何（なに）も僕（ぼく）は絶対的（ぜつたいてき）、弊害（へいがい）はない、とは言（い）はないのである、成程黒馬散人（なるほどこくばさんじん）の云（い）ふやうに、本年（ことし）の白馬会（はくばくわい）は或（あるひ）は災難（さいなん）が幸福（かうふく）となツたか知れない、が併（しか）し白馬会は決（けつ）して或（あ）る会（くわい）のやうに、年々収支（ねんねんしうし）の償（つぐな）はないやうなことはない、何（ど）うやら償（つぐな）ツてゐるので、イヤ或（あ）る年（とし）は大分余金（だいぶよきん）も出来（でき）て、今（いま）では基本金（きほんきん）さへ出来（でき）てゐるではないか、君（きみ）は白馬会の内部（ないぶ）の帳尻（ちやうじり）を良（よ）く知ツてゐて言（い）ふのか、何（なん）の恨（うら）みがあれば白馬会に対（たい）して、附会（ふくわい）の説（せつ）を公表（こうへふ）して、嫉妬臭（やきもちくさ）く中傷（ちうしやう）しやうとするのか。＠況（ま）して（甲乙（たれかれ）ステツキを延（の）ばし欄（てすり）を越（こ）え、腰巻（こしまき）をひきおろし）など何時何所（いつどこ）の誰（だれ）が其様乱暴（そんならんぼう）な賎（いや）しむべきことをしたのであるか、其為（そのため）に番人（ばんにん）が付（つ）けてあるものを。＠止（や）めよ君（きみ）！、サタン的妄（てきもう）なる言（ことば）を、想（さう）を遠（とほ）くに置（お）け、眼（まなこ）を高（たか）きにつけ、神聖（しんせい）にして犯（をか）すべからざる美術（びじゆつ）の真髄（しんずゐ）を悟（さと）れ！ |
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