《湖畔》については、2007年に光学的調査を含む調査研究を行いました。調査結果については下記をご覧ください。
■東京文化財研究所文化財情報資料部編『美術研究作品資料 第5冊 黒田清輝《湖畔》』東京文化財研究所、2008年
《湖畔》は1897(明治30)年夏、箱根の芦ノ湖畔にて、後に妻となる金子たね(結婚後は黒田照子と呼ばれました)をモデルに、ひと月ほどかけて描かれました。同年秋の第2回白馬会展に「避暑」という題で発表されたのち、1900年のパリ万国博覧会に「Au Bord du lac(湖辺)」という題で出品されました。1967(昭和42)年には切手にもなるなど、黒田清輝の作品の中でも特に広く知られる作品です。
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『特別展 生誕150年 黒田清輝-日本近代絵画の巨匠』美術出版社、2016