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第46回オープンレクチャー
モノ/イメージとの対話 |
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2012年10月19日(金)・ 20日(土)
いずれも午後1時30分~午後4時30分
東京文化財研究所・地下セミナー室
受講無料
※受講申し込み受付は終了しました。 |
東京文化財研究所企画情報部では、毎年秋に研究成果を一般に公開するための講座を開いています。 今年も下記の通り、2日連続で4人の講師による講演会を行います。
ダウンロードはこちら(PDF/580KB ) |
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■2012年10月19日(金)午後1時30分~午後4時30分 於 東京文化財研究所・地下セミナー室
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徳川霊廟を描いた画家たち
山梨 絵美子 (東京文化財研究所・企画情報部副部長) |
上野モダンから近代文化体験へ―陳澄波が出会った近代日本―
白適銘(国立台湾師範大学・准教授) |
近代絵画史の主流には位置づけられて来ませんでしたが、明治期には日光や東京の徳川霊廟を描いた水彩画が多数制作されています。それらの作者は工部美術学校に学んだ画家たち、五百城文哉とその周辺、および河久保正名とその周辺という3つのグループに分類できます。このレクチャーでは、それらの画家たちとその作例をご紹介するとともに、それぞれの画風の特色を明らかにし、制作の背景について考えます。 |
1926年、東京美術学校在学中であった陳澄波は台湾人として初めて帝展西洋画科に入選しました。それ以後、帝展、台展など官展での受賞を重ね、日本植民地時代の台湾および上海で現代美術の指導者として大きな役割を果たします。彼は東京美術学校在学中(1924-29)に上野を中心に東京の各地を訪れ、数多くの作品を残しています。それらの作品から、陳澄波がいかに現代美術の発信地であった上野で「技」を身につけ、現代風景のイメージを作り出していたか、また、現代化によって生まれた美術・文化や日本近代の美術社会の実相を、知識のみならず「心」で体感し、「現代画家」というアイデンティティを構築していったかをうかがうことができます。 |
■2012年10月20日(土)午後1時30分~午後4時30分 於 東京文化財研究所・地下セミナー室
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連想が結ぶ美術史の点と線―アーカイブスから見えるもの―
丸川 雄三 (国際日本文化研究センター・准教授) |
1912年10月20日・上野・美術
田中 淳 (東京文化財研究所・企画情報部部長) |
明治大正期を代表する洋画家である黒田清輝の生涯を、東京文化財研究所が蓄積する豊富な資料そのものに語らせることはできないだろうか、と考えました。黒田清輝の作品や写真などのイメージと、日記や著作などのテキストとを相互に関連づける具体的な取り組みを紹介し、ある画家の作品や人物の成り立ちを、多様な情報源から直接感じ取ることができる「連想するアーカイブス」の可能性を探ります。 |
100年前の1912(大正元)年10月の上野では、第6回文部省美術展覧会が開催されていました。この当時は、連日多くの観衆を集め、美術の鑑賞が大衆化されていた時代でした。同時に、この年を前後に、美術は大きく変化する兆しがあらわれています。今回の発表では、この100年前の時代と上野に焦点をあて、「個性」、「自己」を基点にした近代的な精神の拡充を背景にした、新しい芸術の誕生の様相を述べます。
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受講方法
※定員に達したため、受講申し込み受付は終了致しました。
受講には事前申し込みが必要です。往復はがき、ファックス、Eメールのいずれかで、東京文化財研究所企画情報部宛にお申し込みください。いずれの場合も、必ず「オープンレクチャー受講申し込み」を表題に(メールの場合は件名に)ご明記のうえ、受講を希望される日・住所・氏名・電話番号・ファックス番号をお書き添えください。
■ 申し込み用紙はこちらからダウンロードできます。(PDF/91KB)
定員:各日80名(申し込み先着順)
受講料:無料
申し込み期限:2012年10月4日(木)(各日定員になり次第、締め切らせていただきます)
受講申し込み受付は終了致しました。
申し込み・問合せ先
東京文化財研究所企画情報部
〒110-8713 東京都台東区上野公園13-43
電話03-3823-4829 ファックス03-3823-2371 E-mail: kjkenkyukai@tobunken.go.jp
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