東京文化財研究所 >過去のオープンレクチャー >第41回オープンレクチャー 人とモノの力学
東京文化財研究所 第41回オープンレクチャー
2007.11/2(金)-11/3(土)
いずれも午後1時30分〜午後4時30分 東京文化財研究所・地下セミナー室
受講無料・要申込み ■受講方法はこちらをごらんください■
東京文化財研究所では、毎年秋に研究成果を一般に公開するために講座を開いています。
今年も下記の通り、2日連続で4人の講師による講演会を行います。
■2007年11月2日(金)午後1:30〜4:30 於 東京文化財研究所・地下セミナー室
 定員に達したため、申込みを締め切らせていただきました。
「光琳の目と手」
江村知子(東京文化財研究所企画情報部研究員)
「矢代幸雄の琳派観」
中部義隆(財団法人大和文華館学芸部次長)
京都の高級呉服商雁金屋に生まれた尾形光琳(1658-1716)は、俵屋宗達の影響を受けながら、すぐれた意匠感覚と写生に基づく迫真性を融合させて独自の画風を確立した。宗達絵画の特質の一つに豊潤な水墨表現があげられるが、宗達の影響を色濃く表す光琳の作品に「四季草花図」(津軽家旧蔵、個人蔵)がある。この作品の成立過程を辿りながら、光琳芸術の特質を考えてみたい。 大和文華館は昭和35年10月31日、第一回展「開館記念名品展」の開会式を迎える。作品蒐集をはじめ、美術館構想を託されたのは、初代館長、矢代幸雄であった。この展覧会の58件の出陳作品には、8件の琳派作品が含まれる。この講演では、日本美術の国際的評価の向上に尽力した矢代幸雄が、琳派作品にどのような芸術性を認めていたかを考察する。

■2007年11月3日(土)午後1:30〜4:30 於 東京文化財研究所・地下セミナー室
 定員に達したため、申込みを締め切らせていただきました。
「矢代幸雄と美術研究所」
山梨絵美子(東京文化財研究所企画情報部文化財アーカイブズ研究室長)
「黒田清輝のフランス体験
      ―芸術家村グレーから黒田記念館へ」

荒屋鋪透(ポーラ美術館学芸部長)
昭和5年7月、洋画家黒田清輝の遺言によって現在の東京文化財研究所の前身である美術研究所が開設された。このアジアで初めての美術研究所の具体像をつくったのが、ボッティチェリ研究のためにヨーロッパに留学し大正14年に帰国した美術史家矢代幸雄であった。矢代の構想、そして美術研究所を通して矢代が日本にもたらしたものについて考察する。

黒田清輝の画業および日本の美術制度への貢献に大きな影響を与えた、彼のフランス留学、とりわけパリ近郊の芸術家村、グレー=シュル=ロワンでの芸術体験とはどのようなものであったか。絵画に描かれた場所とそこに住んだ英国の作曲家ディーリアスの資料など、フィールド・ワークと周辺領域の渉猟を通して、画家の足跡を辿った研究方法を紹介する。


受講方法

受講には事前の申込みが必要です。往復はがきに「オープンレクチャー参加申込み」と明記の上、参加希望日、氏名、住所、電話番号を記入して下記宛てにお申込み下さい。
申込みはファックスでも受け付けます。返信のためのファックス番号を必ず書き添えてお申込み下さい。
申込用紙はこちらからダウンロードできます。
  (Microsoft word文書/26KB


定員:各日80名(申込み先着順)
受講料:無料
申込み締め切り2007年10月26日(金)
定員に達したため、締め切らせていただきました。
申込み・問い合わせ先
東京文化財研究所企画情報部
〒110-8713 東京都台東区上野公園13−43
電話03−3823−4829 
ファックス03−3823−2371
黒田記念館特別公開
2007年10月30日(火)〜11月4日(日)  9:30〜17:00
黒田記念館は、上野の山文化ゾーンフェスティバルに合わせて、10月30日(火)か ら11月4日(日)まで、毎日午前9時30分から5時まで特別公開をします。 また、通常の公開は、毎週木曜・土曜の午後1時から4時まで行います。入場は無料で す。
▲ page top
東京文化財研究所