海外で日本美術作品を所蔵する美術館~展覧会への協力館のご紹介

ハーバード美術館(アメリカ)

https://harvardartmuseums.org/

創立:1895年

特徴:ハーバード美術館はフォッグ美術館、ブッシュ・ライジンガー美術館、アーサー・M・サックラー美術館の3つの美術館をひとつ屋根の下に統合した美術館。

運営組織:ハーバード大学によって運営される非営利団体。

所蔵品総数:約250,000点

所蔵の対象:古代から現代までのアメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアの絵画・彫刻・紙本作品・装飾工芸品・コイン・作家資料など。

日本美術の作品点数:約9,000点

新型コロナウィルスに対する対応:ハーバード美術館は新型コロナウィルス感染拡大のための警告措置として2021年3月現在も依然として閉館しています。ハーバード大学の方針に従い、地域コミュニティと美術館スタッフの安全を優先して包括的な再開計画を策定しています。

クリーブランド美術館(アメリカ)

https://www.clevelandart.org

創立:1913年創立、1916年開館

特徴:クリーブランド美術館のコレクション展示は常時無料です。37,701点の所蔵作品の画像はオープンアクセスでインターネット公開され、無料でダウンロードできます。当館は他のアメリカの美術館の館長が西洋美術の専門であることが多いのに対して、東洋美術に精通していたシャーマン・リーが長年館長を勤めて組織を牽引してきました。

運営組織:私立美術館で、政府の支援と多くの寄付によって運営されています。またクリーブランドがあるカヤホガ郡の美術文化団体からの公的助成金を通じて、カヤホガ郡の住民による支援も受けています。これはクリーブランドがあるオハイオ州と国立芸術基金からの支援を受けているオハイオ芸術評議会によって実現しています。オハイオ芸術評議会は、オハイオ州のコミュニティを文化的、教育的、経済的に強化するための質の高い芸術体験に資金を提供し、支援するための州立の機関です。

所蔵品総数:約63,000 点

所蔵の対象:全世界の博物

日本美術の作品点数:約2,704点

新型コロナウィルスに対する対応:2020年3月から6月30日まで閉館、さらに2020年11月の半ばから再度閉館し、2021年1月半ばからは入館者数を制限して開館。いくつかの展覧会は延期されました。

シアトル美術館(アメリカ)

https://www.seattleartmuseum.org

創立:1933年

特徴:シアトル美術館は、ダウンタウンの中心部にあるシアトル美術館、ボランティア・パーク内にあるアジア美術館、オリンピック彫刻公園という全く異なる3つの場所の施設からなります。2020年2月にはアジア美術館がリニューアルオープンしました。

運営組織:私立美術館

所蔵品総数:約25,000点

所蔵の対象:古代から現代までのアメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアの絵画・彫刻・磁器・染織・写真、その他の美術作品など。

日本美術の作品点数:約3,400点

新型コロナウィルスに対する対応:2020年3月から9月まで美術館は臨時閉館していました。2020年9月11日からダウンタウンにあるシアトル美術館は通常の4分の1の人数制限を設けて一般公開を再開しましたが、2020年11月から再度閉館しました。2021年3月から再び4分の1の人数制限を設けて再開館しています。アジア美術館については2020年3月から閉館しており、2021年5月から再開予定です。

ヒューストン美術館(アメリカ)

https://www.mfah.org

創立:1924年

特徴:1917年に美術学校であるヒューストン・アート・リーグを通じてヒューストン美術館の敷地が提供されたことに始まり、1924年にテキサス州で最初の美術館として公開しました。現在、アメリカ南西部では最大規模の文化施設です。

運営組織:私立美術館

所蔵品総数:約70,000点

所蔵の対象:全世界の博物

日本美術の作品点数:約1,700点

新型コロナウィルスに対する対応:美術館は2020年3月から臨時閉館していましたが、2020年5月23日から厳重な安全対策のもと再開館しました。新型コロナウィルス感染症拡大の中、全米の美術館の中で最も早く再開した美術館となりました。

ヴィクトリア&アルバート博物館(英国)

https://www.vam.ac.uk

創立:1852年

特徴:当初は産業博物館と呼ばれ、バッキンガム宮殿の近くのマールバラ・ハウスにありましたが1857年に現在の場所に移り、サウス・ケンジントン博物館となりました。その後博物館は急速に拡大し、1899年にヴィクトリア女王は博物館に壮大なファサードを備えた新しい建物を建て、アルバート公からの熱心な支援を受けたことを記念し、ヴィクトリア&アルバート博物館という名称に改称され、V&Aという名称で親しまれています。同館はすべての人々に開かれ、特にデザイナーやものづくりに携わる人々に芸術作品による刺激を与えることを目的として設立されました。今日、V&Aは世界をリードする美術とデザインの博物館であり、その使命として、デザインされた世界についての研究、知識、鑑賞の促進を通じて人々の生活を豊かにすることを目指しています。

運営組織:英国のデジタル・文化・メディア・スポーツ省の外部組織の公的慈善団体で、首相によって任命された理事会によって運営されています。

所蔵品総数:約2,300,000点

所蔵の対象:5,000年以上にわたり人類が創造した絵画・版画・写真・彫刻・建築・家具・服飾・染織・陶磁器・ガラス・金工品・宝石・武具など。特に英国、ヨーロッパ、アジアを中心に収集。

日本美術の作品点数:約48,500点

新型コロナウィルスに対する対応:他の美術館と同様に、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、2020年3月半ばから閉館し、2020年8月下旬から再開。2020年11月から再び閉館し、2021年3月現在、再開に向けて準備中。

アシュモリアン美術館(英国)

https://www.ashmolean.org

創立:1682年創立、1683年開館

特徴:アシュモリアン美術館は裕福な好古家イライアス・アシュモールがその蒐集品を大学に寄贈したことにより誕生しました。1683年に英国初の公立博物館、世界初の大学博物館として開館しました。

運営組織:オックスフォード大学

所蔵品総数:1,000,000点以上

所蔵の対象:全世界の博物

日本美術の作品点数:8,000点以上

新型コロナウィルスに対する対応:新型コロナウィルス感染症の影響により、美術館は臨時閉館中でしたが、2021年5月17日から必要な対策を撮って再開館する予定です。全ての来訪者には予約が必要になります。

ハンブルク美術工芸博物館(ドイツ)

https://www.mkg-hamburg.de/en/

創立:1866年創設、1872年作品収集開始、1877年開館。

特徴:ハンブルク美術工芸博物館は、1765年にハンブルクで設立された市民団体である芸術と有用な貿易の促進のための愛国協会によって設立されました。現在も多くの市民ボランティアが働き、ハンブルク市民によるハンブルグ市民のための美術館であり、工芸美術、視覚物質文化、デザインに関心のある全ての人々に開かれています。

運営組織:公の法律によって管理される財団の一部に組織改変された。1999年に公的財団に組織改変されて運営しています。

所蔵品総数:約500,000点

所蔵の対象:古代美術、古代遺物、ヨーロッパの装飾美術、彫刻、現代のデザインとアート、服飾と染織、貴重書、図面、ポスター、写真、新しいメディア、楽器、東アジア美術、イスラム美術など。

日本美術の作品点数:約12,000点

新型コロナウィルスに対する対応:新型コロナウィルス感染拡大のため、2020年3月14日から5月6日まで閉館し、2020年11月2日から2021年3月現在も臨時休館が続いています。いくつかの特別展は延長され、そのほかの展覧会は延期になっています。

ケルン東洋美術館(ドイツ)

https://museum-fuer-ostasiatische-kunst.de/Start

創立:1913年

特徴:明治時代に日本を訪れ日本美術を愛好したアドルフ・フィッシャーがその蒐集品をケルン市に寄贈したことにより、ドイツ初の東洋美術館として開館。1944年に戦争により建物を焼失し、1977年に前川國男の設計による建物で再開館し、古代から現代までの日本をはじめとする東洋の美術を蒐集・展示しています。

運営組織:ケルン市

所蔵品総数:約7,000点

所蔵の対象:東洋美術およびその他の資料

日本美術の作品点数:約1,500点

新型コロナウィルスに対する対応:2020年3月から臨時閉館していましたが、現在は厳重な安全対策を行なって再開館しています。