文化財害虫検索について
設立の経緯
 「文化財害虫検索」サイトは、文化財害虫の同定を容易にする現場診断用ツールとして活用できるように生物科学研究室の 島田 潤 が開発を進めました。
 資料保存の現場では文化財害虫が見つかったその場で図鑑を開いて検索することが大変であり、スマートフォン等で簡易的に調べられるツールの提供について、かねてよりご要望を頂いておりました。さらに近年では、ニュウハクシミなどの外来種と考えられる新しい文化財害虫が確認されたり、湿度制御温風殺虫処理などの新しい対策が開発されたり、常に情報が更新されています。こうした情報を速やかに開示していくことは非常に重要です。本サイトはこれらの需要に応えるために立ち上げました。今後も更新を重ねながら現場で役立つ実践的なツールとして開発を進めていく予定です。
 一方で、生物科学研究室が所有する文化財害虫の画像データは限られており、まだまだ十分な量の画像データを収集することができていません。本サイト内で公開活用してもよい文化財害虫や被害事例の画像データなどご提供いただけましたら幸いです。
 最終的には現場で撮影した画像データからAI技術を使って簡易的な種の推定が可能になるサービスの提供を目指しています。これらについても技術支援や技術提供、あるいは共同研究等のお申し出がありましたら、下記までご連絡いただけますと幸いです。皆様のご協力のもとでさらに使いやすいサイトへと発展させていければと考えております。
 なお、このサイトは主要な文化財害虫のみを取り上げた簡易的なものであり、より詳しい内容に関しては文化財害虫事典をあわせてご参照いただければ幸いです。
(生物科学研究室長 佐藤 嘉則)

画像の利用について
「文化財害虫検索」内の画像については①クレジットが適切に表示されており、②非営利目的であり、③元の画像を改変していない条件内であれば、画像利用申請の必要なく利用することができます。
<連絡先>
seibutsu_tobunken【at】nich.go.jp
※【at】を@に変えてください


更新履歴
日付 内容 詳細
2024/10/24 追加 1種追加。
2024/07/30 修正 対処方法に軽微な修正。
2024/05/31 追加 シミ類に対する毒餌(ベイト剤)のページを追加。
2024/05/21 追加 複数の種において論文、資料情報の追加。
複数の種において論文のページを追加。
2024/04/10 追加 1種追加。
2024/04/01 公開開始。