【加害対象物】
木材
【被害の状態】
営巣、汚染、(木材穿孔する可能性あり)
【加害するステージ】
成虫
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【分布】
全日本的に分布
【形態的特徴】
色:主に黒色で腹部の各節に白い毛が密生している
大きさ:全長1cm前後
特徴 :
全身に点刻がある。腹部腹側に花粉を運ぶための刷毛が存在する。
1cm弱(7~8mm)ほどの穴に巣を作る
【生態・加害の特徴】
夏に出現し、細い穴や狭い隙間に営巣する。幼虫の餌となる花粉団子を運ぶため、腹部や足に花粉をつけていることが多い。
切りとって運んできた葉で部屋を作り、穴の中で作った花粉団子に卵を産み付ける。
これまで既存の穴を使用するため文化財への影響は指摘されていなかったが、穴を開ける可能性が示唆されている。
【予防と管理上の注意点】
花粉でエサとなる花粉団子を作るため、近くに花が咲き乱れているところで被害が起きやすい。
【対処】
周辺の花卉を少なくする。巣穴を再利用するため、巣穴を詰め物で封じる。
【事例数(東文研相談件数)】
2022年1件
2024年1件
【参考資料】
関連論文:
・ | ヒメハキリバチによる文化財建造物への営巣事例(2025) |
島田潤・轟丈瑠・山田紀代美・佐藤嘉則 |
『保存科学』64号、pp. 81-89 |