【加害対象物】
紙資料、本、掛け軸など。
【加害するステージ】
全ステージ(無変態昆虫)
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【分布】
日本全土、汎世界中
【形態的特徴】
大型なシミの一種。マダラシミに似るが模様の入り方が縦方向。個体差が大きいが、黒褐色の下地に縦に、2本の白い線が入っているものが多い。動きが俊敏で移動能力は高め。腹部末端の腹刺の数は雌雄ともに3対。(雄で2対のものもいるとの報告がある。)成体で最大約体長15mmほど。
【生態・加害の特徴】
紙の表面を摂食し穴をあける。本の中を穿孔して食害を行うことはない。紙資料の隙間で潰れて汚してしまうこともある。他のシミ類と同様に暗い場所や隙間を好んで生息している。屋外で見つかることもあり、倉庫のような比較的汚れている場所に生息している場合が多い。
【予防と管理上の注意点】
定期的な清掃をしてきれいな状態に保つ。爆発的に増えることは稀であり、IPMのような予防的な方法で管理が可能。
【対処】
ゴキブリのような他の害虫に対する対処の中でともに管理が可能。博物館内部の除塵清掃の徹底を心掛ける。資料自体の殺虫処理はあまり効果がない。