ザウテルシバンムシ
Falsogastrallus sauteri
スケール
  • 【加害対象物】
  • 【被害の状態】
  • 食害
  • 本に小さい穴があく
  • 【加害するステージ】
  • 幼虫
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  • 【分布】
  • 日本全国、海外でも報告あり
  • 【形態的特徴】
  • 2mm前後の甲虫。シバンムシの中では小型。黒色に近い。触角は先端3節が大きくなっている。糞は砂のように粉状で色味は黒っぽい色や黄色っぽい色など様々。
  • 【生態・加害の特徴】
  • フルホンシバンムシと本種が本の2大害虫。体長は小さいが甚大な被害をもたらす。本の内部に穿孔し食害を行うため、被害書が穴だらけになり、文字が読めなくなる。また、表紙や背表紙も貫通するため本が並んでいると被害が拡大する。文書館で発生すると大きな被害になる。穴は0.5~1mmほど。
  • 【予防と管理上の注意点】
  • 古本や海外から来た本などを持ち込む際には殺虫処理を行ってから持ち込むように心掛ける。
  • 【対処】
  • 資料を燻蒸低温処理など殺虫処理を行う。
  • 【東文研登録遺伝子】
  • BOLD SYSTEM:
  •   CDBLM015-19
  •   CDBLM016-19
  • 【参考資料】
  • 関連論文:
  • 書籍の生物劣化とその防除
    新井英夫・森八郎
    『保存科学』第14号(1975) pp.33-44
    軸装の昆虫による被害について
    森八郎・新井英夫
    『保存科学』第20号(1981) pp.27-35