【加害対象物】
書籍
【被害の状態】
幼虫による食害
【加害するステージ】
幼虫
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【分布】
日本全土、ヨーロッパからも記録がある
【形態的特徴】
3~4mm程度の甲虫。シバンムシの中では細長く、ツツガタシバンムシに似ている。色は明るい茶色からこげ茶色と個体差がある。触角の先端3節が大きい。
【生態・加害の特徴】
ザウテルシバンムシと並ぶ書籍害虫の2大害虫。古文書などの古い書籍を食害する。ザウテルシバンムシよりは大きく、穿孔する穴もザウテルシバンムシよりも大きい(1~2mmほど)。被害は甚大なものになるケースが多く、文字が読めなくなり、本がボロボロになる。
【予防と管理上の注意点】
古本や海外から来た本などを持ち込む際には殺虫処理を行ってから持ち込むように心掛ける。
【対処】
資料をガス燻蒸、低温処理など殺虫処理を行う。
【参考資料】
関連論文:
・ | 書籍の生物劣化とその防除 |
新井英夫・森八郎 |
『保存科学』第14号(1975) pp.33-44 |
・ | 旧日向別邸ブルーノ・タウト「熱海の家」の虫害調査―フルホンシバンムシ(Gastrallus sp.)による木材の被害例について― |
木川りか・小峰幸夫・山野勝次・石崎武志 |
『保存科学』46号(2005) pp.131-136 |