フォーラム
「ポスト・エキヒュームSの資料保存を考える」
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開催趣旨
2025年3月末をもって主要な燻蒸ガスの一つである「エキヒュームS」の販売が中止を迎える。 資料保存における生物被害対策では、大規模な虫菌害が発生した際にガス燻蒸処理によって一度被害を初期化する対策が行われてきた。 あるいは受入資料からの虫やカビの持ち込みを防ぐためや、災害時の被災した資料を対象としたガス燻蒸も行われている。 温暖湿潤であり生物被害のリスクが高い日本の資料保存においては欠かすことができない対策方法の一つである。 「エキヒュームS」の販売中止を機にこれまでの資料保存をとらえなおし、今後の持続可能な新しい資料保存の在り方について考える。
プログラム
総合司会:早川 典子 (東京文化財研究所)
9:30 - 9:45 開会挨拶
齊藤 孝正 (東京文化財研究所長)
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9:45 - 10:00 趣旨説明
佐藤 嘉則 (東京文化財研究所)
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10:00 - 11:00 基調講演「文化財IPMに立脚したこれからの生物被害対策」
米村 祥央 (文化庁 文化資源活用課)
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11:00 - 12:00 基調講演「九博IPMの実践と今後の展望」
木川 りか (九州国立博物館)
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12:00 - 14:00 休憩関係組織の取り組み(ホワイエ)
(13:30 - 13:50) 報告「文化財IPMの国際的な潮流 ~IPM-CH 2024参加報告~」
渡辺 祐基 (九州国立博物館)・
島田 潤 (東京文化財研究所)
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14:00 - 14:30 講演「国立民族学博物館におけるIPMの実践-殺虫・殺カビ対策の事例から」
日髙 真吾 (国立民族学博物館)
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14:30 - 15:00 講演「文化財IPMを推進する上で有用な資格および生物被害対策への生かし方」
岩田 泰幸 (文化財虫菌害研究所)
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15:00 - 15:30 講演「博物館におけるカビ被害対策の現状と今後」
間渕 創 (文化財活用センター)
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15:30 - 16:00 休憩関係組織の取り組み(ホワイエ)
16:00 - 17:00 総合討議
モデレーター
建石 徹 (皇居三の丸尚蔵館)
登壇者
小谷 竜介 (文化財防災センター)
髙畑 誠 (宮内庁 正倉院事務所)
鳥越 俊行 (奈良国立博物館)
降幡 順子 (京都国立博物館)
脇谷 草一郎 (奈良文化財研究所)
和田 浩 (東京国立博物館)
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17:00 - 17:15 閉会挨拶
犬塚 将英 (東京文化財研究所)
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関係組織の取り組み
関連情報
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YouTubeの番組として視聴することができます。

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用語の解説について
IPMに関連する分かりにくい用語について解説しています。
※この解説はダウンロード資料の最後に付属しています。
お問い合わせ先
東京文化財研究所保存科学研究センター生物科学研究室
メールアドレスseibutsu_tobunken[a]nich.go.jp
※[a]を@に変更して送信してください。