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Studies in Conservation

『歌舞伎新報』(1879.2~1897.3)

明治12年(1879)2月に創刊された、演劇雑誌の草分け的存在です。東京の各座の興行や筋書、劇評、俳優の消息、劇界の彙報などを掲載していますが、なかでも、江戸時代には門外不出であった台本の活字化の先鞭をつけた意義が特筆されます。明治30年(1897)3月に廃刊されるまで通巻1669号を刊行、彙報や消息欄を辿れば、ほとんど日録単位で明治期の東京歌舞伎界の歩みを知ることができる貴重な資料となっています。




Studies in Conservation

《JAPAN》 Shogun版(全12巻)

《JAPAN》は1897年にアメリカ合衆国ボストンで出版されました。編者は、慶応3年(1867)に砲術指南として来日し、のち英語教育・ジャーナリズムに転じたフランシス・ブリンクリ(1841~1912,東京没)という親日的なイギリス人で、日本の風俗・文化・社会・歴史などを紹介しています。当時、東京美術学校(現在の東京芸術大学)の校長であった岡倉天心も寄稿しています。とくにShogun版は25部限定発行の豪華本で、多数の写真や日本人画家の手になる絵が貼り込まれています。この本から、当時の欧米人が抱いていた日本に対する関心の高さがうかがわれ、欧米人の日本に対するイメージを知る貴重な手がかりになります。




Studies in Conservation

Archaeometry

年2回発行される文化財の年代測定、産地推定、遺跡探査などに関する研究誌です。イギリスのオックスフォード大学考古学研究所が編集していますが、世界中から投稿を受け付けていますので、考古学への理化学の応用分野で、古くから権威ある国際誌としての評価を受けています。これは1958年春に発行されたその第1巻第1号です。



Studies in Conservation

Studies in Conservation

1950年4月27日にイギリスのロンドンで発足したIIC(国際文化財保存学会)は、世界で最初の文化財の保護に関する国際学会として、研究面だけでなく国際機関イクロムの設立に尽力するなど国際活動の面でも重要な働きをしてきました。IICが発行するこの学会誌は年4回発行され、昔から文化財保存の分野で唯一の権威ある国際学会誌として認められてきました。これは1952年10月に発行された、貴重な第1巻第1号です。