第二部会六会員脱退 

記事番号:00112
年月:1936年07月

第二部会では七月六日午後六時から丸の内マーブルで会員総会を開催、文展参加の問題に就いて協議し、採決の結果多数を以て今秋の文展に参加、之を支持することに決定したが、右に絶対反対を唱へて譲らなかつた猪熊弦一郎内田巌小磯良平佐藤敬三田康中西利雄の六名は、退場後直ちに協議の上第二部会脱退を決議し左の声明書を発表した。 「本日二部会総会に於きまして新文展支持の決議を見ましたが私達六名の者は事態の初めより全日本画壇明朗の為現在に於ては「帝院の独立」「帝院の解消」の必要にのみ主張協力して来ましたが残念ながら事此処に至りました以上我々は二部会々員を辞退致し、新文展に対しては、不出品を声明する次第であります。 昭和十一年七月六日 猪熊弦一郎内田巌小磯良平 佐藤敬三田康中西利雄

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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