実在工芸美術会意見書提出 

記事番号:00068
年月:1936年06月

実在工芸美術会では文部当局より文相試案に対する意向を諮問せられたので、之に対する会員の意見を纏め六月十日大要左の如き意見書を決定、当局に提出した。 「第一案 一、展覧会は帝院より分離して総て文部省の事業とする。 一、文展は年一回綜合展とし鑑査を撤廃し、出品資格を制定する。 一、出品者資格は当局が認定した各団体に数を割当て、各団体より選出させる。 第二案 一、招待展と鑑査展は共に文部省主催とし、秋季に連続開催する。 一、被招待者の内容は厳密に考慮すること。 一、鑑査展には無鑑査資格者も鑑査を得て出品し得ることとする。 一、審査員には会員を参加させぬこと。 一、審査員は各団体に人数を割り当て夫々選出させる。 第一案を根本とするが、之は文相案と余りに距離があるから、歩み寄る意味で第二案を提出するものである。」

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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