天平勝寶8歳(西暦756年)7月8日
「(表題)□□寺獻物帳」
獻法隆寺
御帶壹條[緊膜斑犀角金銅裏鉸具以碧〓≪あしぎぬ≫纒]
御刀子壹口[大沈香把斑竹鞘金銀荘口及鞘口尾以金鏤口邊刃赤紫黒紫繝絛係]
御刀子壹口[犀角把白牙鞘金銀荘口及鞘口尾以金鏤口邊刃白組係]
御刀子壹口[犀角把金銀荘口水牛角鞘白組係]
青木香貳拾節
右並盛漆革箱又盛紅緑繝地髙麗錦淺緑臈纈裏袋又緑地髙麗錦緑纈
裏〓≪巾+巴≫敷机又羅夾纈單〓≪巾+巴≫覆[二幅 長六尺八寸]緑綾帶貳條結束[帶長一丈]
奉今月八日 勅、前件、並是
先帝翫弄之珎、内司供擬之物、各分數種、
謹獻金光明等十八寺、冝令常置
佛前、長為供養、所願、用此善因、奉資冥助、早遊十聖、普濟三途、然後鳴鑾花
蔵之宮、住蹕涅槃之岸、
天平勝寳八歳七月八日
従二位行大納言兼紫微令中衛大将近江守藤原朝臣 仲 麻 呂
従三位行中務卿兼左京大夫侍従藤原朝臣 永 手
従四位上行紫微少弼兼武蔵守巨萬朝臣 福 信
紫微大忠正五位下兼行左兵衛率左右馬監賀茂朝臣 角 足
従五位上行紫微少忠葛木連 戸 主
『大日本古文書』4(176頁~177頁)(『御物』)