銀鏤

「大安寺伽藍縁起并流記資材帳」

撰述日

天平19年(西暦747年)2月11日

記事

(前略)
合帯壹拾壹條 [佛物十條 之中五金作 一高麗錦 一銀作 三黒作 通物一錦銀鏤
(後略)

出典

『大日本古文書』2(624頁~662頁のうち643頁)(大和國添上郡菩提山村正暦寺所蔵)

「東大寺獻物帳」(『正倉院御物』)

撰述日

天平勝寶8歳(西暦756)6月21日

記事

 御大刀壹佰口
「(附箋)除物」陽寳劔一口
「(附箋)除物」陰寳劔一口[並刃長二尺六寸九分 鋒者偏刃 各銘寳劔字 紫檀把頭 鮫皮裏把 眼并鞘口帶執及鞘尾把押縫]
             [皆用純金莊帶執鞘尾以金漆塗金上 紫組懸 紫皮帶執 黒紫綾帶 紅地錦袋緋綾裏]
    金銅莊唐大刀八口[並刃長二丈六寸 鋒者偏刃 鮫皮裹把作山形 葛形裁文 白皮懸 四口赤紫組帶執 赤紫羅帶]
            [三口黒紫組帶執黒紫羅帶 一口黒紫組帶執 赤紫羅帶 並緑地髙麗錦袋緋綾裏]
    金銀鈿莊唐大刀一口[刃長二尺六寸四分 鋒者兩刃 鮫皮把作山形 葛形裁文 鞘上未金鏤作 白皮懸 紫皮帶執]
             [黒紫羅帶 緋地髙麗錦袋淺緑綾裏]
    金銅鈿莊唐大刀一口[刃長二尺四寸三分 鋒者兩刃 偃尾 鮫皮裹把 作山形葛形裁文 白皮懸 紫皮帶執]
             [赤紫羅帶 緋地錦袋緋綾裏]
    銀莊鈿作大刀一口[上 刃長二尺六寸二分 金漆塗刃 鋒者兩刃 鮫皮裹把 白皮懸 籐纏鞘 銀作山形葛形]
            [文 紫皮帶執 黒紫綾帶 白地髙麗錦袋緋綾裏]
    金銀鈿作唐様大刀一口[刃長二尺九寸四分 鋒者兩刃 銀鏤雲龍星形 鮫皮裹把 銀作山形葛]
              [形獸草形平文 白皮懸 吉〓≪革+莫≫帶執 黒紫綾帶 緑地髙麗錦袋緋綾裹]
    銀莊鈿作唐様大刀一口[刃長二尺五寸七分 鋒者兩刃 銀鏤龍星形 鮫皮裹把 銀作山形葛形]
              [獸形平文 白皮懸 臈油皮帶執 黒紫綾帶 白地髙麗錦袋緋綾裹]
    金銀鈿作唐大刀一口[刃長二尺九寸五分 鋒者兩刃 銀鏤龍星形 鮫皮裹把 金銀作山形葛獸形平]
             [文 白皮懸 白皮帶執 黒紫綾帶 白地髙麗錦袋緋綾裏]
「(附箋)白皮懸」金銀莊唐大刀一口[刃長二尺七寸二分 鋒者兩刃 鮫皮裹把 金銀作山形龍鱗葛形平文 白皮帶執 黒紫]
                  [綾帶 緑地髙麗錦袋緋綾裏]
    金銅莊唐大刀一口[刃長二尺八寸五分 鋒者兩刃 偃尾 鮫皮裹把 金銀作山形龍鱗葛形平文 白皮懸]
             [白皮帶執 黒紫綾帶 白地髙麗錦袋緋綾裹]

出典

『大日本古文書』4(121頁~171頁の内132頁~133頁)(『正倉院御物』)

「東大寺獻物帳」(『正倉院御物』)

撰述日

「東大寺献物帳」(『正倉院御物』)

記事

   杖刀一口[刃長一尺九寸 鋒者偏刃 鮫皮杷金銀線押縫 以牙作頭以漆塗鞘 以鐵裹鞘尾 銀鏤其上]
        [長四尺六分 黒紫紬袋 緋綾裏以紫皮裹袋尾]
    杖刀一口[刃長二尺一寸六分 鋒者偏刃 金鏤星雲形 紫檀樺纒 眼及把並用銀 紫組懸 呉竹鞘樺纒 長五尺]
        [三寸四分 口盖尾並用鹿角作 又以鐵接尾端 緑地髙麗錦袋緋綾裏]
     右、納第三細櫃、

出典

天平勝寶8歳(西暦756)6月21日

「法隆寺縁起資財帳」(『法隆寺東院縁起佛經并資財條』所収)

撰述日

天平寶字5年(西暦761)10月1日付

記事

(紙端)
 五副畫像霊山浄土壹鋪[具佛臺 奉請坐法隆寺法師臨照]
 二副畫像補陀落山浄土壹補[具佛臺 奉請坐曽祢連□□]
 上宮王等身観世音菩薩木像壹躯[金薄押]
合経漆伯漆拾玖卷
    右 上宮聖徳法皇御持物[矣] 天平九(年脱カ)歳次丁丑二月廿日 藤氏皇后宮
   推覓奉請坐者
 大般若経壹部[六百卷 髙朴軸 ■六十枚 褐錦領]
 大寳積経壹部[一百廿卷 髙朴軸 ■十二枚 靑錦領]
 藥師経肆拾玖卷[木繪軸]    ■五枚秘錦領
   右 天平十八年歳次丙戌五月十六日、正三位橘夫人宅奉請坐者
 法華経壹部[七卷■一枚 并大唐者 奉請坐法隆寺僧法延]
 心経壹卷[以金墨寫沈香紫紙 請坐奉法隆寺僧賢廣]
 勝鬘経壹卷[題表金字終着沈軸銀樓首紙 繪法王像]
(後略)

出典

『大日本古文書』4(510頁~519頁の内510頁)(大和国法隆寺所蔵)