ブックタイトル「鉄構造物の保存と修復」日本語版

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概要

「鉄構造物の保存と修復」日本語版

年月変状、保全の履歴1783年7月下流左岸側に長さ30mの護岸を新設1784年12月右岸側の橋台にクラックが発生表2アイアンブリッジの劣化、補修履歴(注:文献4、pp.66-73、177-186、文献5、pp.52-56、および文献6をもとに作表)1787~88年高欄の塗装塗り替え1791~92年アーチリブに横梁を追加して補強1792年12月右岸側橋台の補強1795年2月洪水で水没(周辺の他の橋は流失)1801年橋台移動でアーチの放射状部材が破断1803年橋台の背後の壁と背面土が撤去され木製トレッスルによる支持に変更1823年木製トレッスルを鋳鉄アーチに架け替え1845年アプローチのアーチの補修1879年アプローチのアーチの補修1843年ガス管を添架(左岸側から右岸側へ供給)1900年代橋台間の移動による歪対策として錬鉄ブレース材の追加、補強1911年アプローチのアーチの補修1934年国の記念物に指定され車両の通行止め1950年サロップ郡に移管橋台の移動継続1969年コンサルタントの詳細点検実施、補修工法を提示1972~75年橋台軽量化、橋台間地中梁、橋台内RC隔壁新設1980年全面足場による塗装工事1986年世界遺産登録1999年詳細調査(補修、塗装計画および考古学的調査)2017~18年全面足場による大規模補修、部分クラック補修、全面塗装、床板補修↑写真6左岸側アーチ支点近傍のアーチリブ相互の連結部材(ストラップ)、(2014年撮影、1902年に追加されたもので鋳鉄部材上面のくぼみの水溜まりから、経年による腐食がみられる。←写真5左岸側アーチ部材の状況(2014年撮影)部材表面は腐食で変形。アーチ支点付近の不良が部材劣化または腐食を助長してきた。20第2章イギリスにおける鉄構造物の保存修復からの教訓