ブックタイトル未来につなぐ人類の技16 近代文化遺産の保存理念と修復理念

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概要

未来につなぐ人類の技16 近代文化遺産の保存理念と修復理念

比較項目社寺民家近代建築近代化遺産*各地の報告書より整理時代・年代(飛鳥)奈良・平安~主は江戸時代(室町)・江戸~主は江戸・明治時代明治・大正~主は明治・大正明治・大正~明治・大正・昭和も構造木造木造木造/煉瓦造/石造木造/煉瓦造/石造/鉄骨造/鉄筋コンクリート造所有者宗教法人個人/地方公共団体地方公共団体地方公共団体/官庁/企業修復後の用途活用など設計監理に関わる専門職現役現役/一般公開一般公開/多目的など主任技術者主任技術者主任技術者(構造設計)(構造設計)構造設計設備設計現役/一般公開/商業施設・多目的など主任技術者構造設計構造物診断各種設備設計各種機械調査基本方針解体又は半解体解体または半解体/移築半解体/部分修理部分修理修理方針復原/現状維持復原復原*これから現在の例では、稼働停止時や現状・基本的には当初復原を目指す・「建築当初の姿が明らかになった・基本的に当初復原維持が多い・当初が分らない場合は、寺の境内ので」復原とする例が多いとして完成した時代を目安に復原・ただし、活用されることが多く、・一般公開の場合は徹底的に復原、その場合、復原としながらも活・まれに、途中の姿に価値があるとただし、現役の場合は生活の都合用上の都合で新たな設備や装置をされたときは中古復原だが、そう上不便なところは現状維持・また設置したり現状変更する箇所が多いう例は少ないは管理棟か仮設設置かったりする表1図1~図5にあげた修復の要素の推移*修理工事報告書の記述から整理社寺民家近代建築近代化遺産・仮設工事・外請工事・解体・半解体工事・基礎工事・木工事・屋根工事・左官工事・建具工事・塗装工事・構造補強工事・雑工事多岐にわたる各種専門分野の参画・仮設工事・外構工事・解体・半解体工事・基礎工事・木工事・屋根工事・左官工事・建具工事・構造補強工事・雑工事社寺民家近代建築近代化遺産主任技術者(構造設計)主任技術者(構造設計)とくに、近代建築、近代化遺産になると、事前の計画、方針の検討が必要となる。主任技術者構造設計各種設備設計本体の改修附属施設活用計画関連*修理報告書等の記述より整理主任技術者構造設計各種設備設計本体の改修附属施設各種構造物診断各種機械調査活用計画関連・仮設工事・外構工事・半解体工事・部分修理・石及び煉瓦工事・木工事・屋根工事・左官工事・建具工事・構造補強工事・設備工事照明・コンセント/冷暖房給排水/通信/バリアフリー・塗装工事・内装工事カーテン/敷物/壁紙照明器具/暖炉/タイル・雑工事物件が多種多様なためパターン化することがむずかしい。さまざまな対象(種別)規模の大小、複合施設施設としての設備時代の幅広さ多彩な活用の用途↓分野ごと特殊技術、先端技術地域との密接な関係環境の保全各種産業関係の法規制耐震診断、劣化状況の診断利用上の安全対策今後のメンテナンス現代的な建築改修工事活用のための新設備の導入さまざまな要素が物件ごとに複雑に絡んでくる。表2修理の推移(修理後の用途)40