梅花群鶴図

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梅花群鶴図ばいかぐんかくず

141.8×79.7cm

薄桃色の八重咲きの梅と6羽の鶴を描いた一幅。款記はなく、画面左下方に「汝鈞」白文円印と「若冲居士」朱文円印が捺されている。また画面の右側やや上方の梅の枝の隙間に「丹青不知老將至」白文長方印が捺されているが、「動植綵絵」全30幅のうちこの印章が使用されているのは本作品のみである。鶴の身体は白い細線を格子状あるいは放射状に引き重ね、その立体感やボリューム感を表出している。梅の花は白色を基調に、赤系の絵具、部分的には黄色系の絵具がぼかしこまれ、華やかな絵画空間となっている。