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大鶏雌雄図
宝暦9年(1759) 142.3×79.1cm
画面左上端に「寶暦己卯秋平安錦街居士若冲造」の落款と「汝鈞」白文方印、「若冲居士」朱文円印がある。全30幅のうち鶏を描いたものは8幅あるが、もっとも余白が大きくとられた構図で雌雄の鶏が表されている。雄鶏の色鮮やかな登坂や羽の表現が目をひくが、手前の雌鳥の顔、首、胸、脚、尾羽などの部分を見ると、さまざまな太さ、硬軟を取り混ぜた線描や塗り重ね、塗り分けが確認でき、一見すると黒一色の鶏がきわめて緻密に表現されている。雄鶏の尾羽の付け根部分の柔らかな羽毛の質感も、筆遣いを変えて巧みに描出している。
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