セイヨウシミ
Lepisma saccharinum
スケール
  • 【加害対象物】
  • 紙資料、本、掛け軸など
  • 【加害するステージ】
  • 全ステージ(無変態昆虫)
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  • 【分布】
  • 日本全土、汎世界中
  • 【形態的特徴】
  • 腹部末端の最終節が長い。胸部が一番太く、腹部後方にかけて細くなっている。色は黒い。成体で体長10mmほど。腹部末端の腹刺の数は成体で雌雄ともに2対。
  • 【生態・加害の特徴】
  • 紙の表面を摂食し穴をあける。本の中を穿孔して食害を行うことはない。紙資料の隙間で潰れて汚してしまうこともある。他のシミ類と同様に暗い場所や隙間を好んで生息している。段ボールが格好の住処。外来種として入ってきてから長く、完全に定着している。
  • 【予防と管理上の注意点】
  • 定期的な清掃をしてきれいな状態に保つ。爆発的に増えることは稀であり、IPMのような予防的な方法で管理が可能。
  • 【対処】
  • ゴキブリのような他の害虫に対する対処の中でともに管理が可能。博物館内部の除塵清掃の徹底を心掛ける。資料自体の殺虫処理はあまり効果がない。
  • 【東文研登録遺伝子】
  • BOLD SYSTEM:
  •   CDBLM013-19
  • 【参考資料】
  • 関連論文:
  • 軸装の昆虫による被害について
    森八郎・新井英夫
    『保存科学』第20号(1981) pp.27-35