諸外国の文化遺産保護への支援


アジア諸国等文化遺産保存修復協力

アジア地域は、多くの貴重な文化遺産を有し、わが国との文化的交流も緊密ですが、文化遺産保護体制や専門技術の水準において未だ課題を抱えている国が少なくありません。また、環境要因や開発圧力、さらには紛争や自然災害等から文化遺産をいかに守るかは世界に共通した課題です。このため、保存修復や管理活用に関する技術支援や調査研究の実施等を通じて、各国における文化遺産保護体制の整備や技術移転等に協力しています。長年にわたって協力関係を継続しているタイ文化省芸術局やカンボジア政府アンコール地域保存管理機構 (APSARA)に加えて、ミャンマーやブータンでは外部資金事業による協力を継承発展させる形で文化遺産保護活動を支援しています。また、イランやアルメニアなどでも各種の文化遺産の保存に今後協力して行く予定です。


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木造建造物保存研修の様子(インワ・バガヤ僧院)(ミャンマー)

タネイ寺院のSfM手法による3次元写真測量データ(カンボジア)


在外日本古美術品保存修復協力事業

日本の文化財は欧米を中心に海外でも多く所蔵されています。しかし、日本の文化財の保存修復専門家は海外には少数しかおりません。そのため、劣化・損傷してしまった作品に対して、適切な時期に適切な手法で修復できないことがあります。修復できない場合、展示活用ができないことはもちろんですが、場合によっては 損傷がさらに進行してしまうこともあります。そこで、本事業では海外で所蔵されている絵画および漆工品の修復を行います。


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インディアナポリス美術館における調査(アメリカ)
 

ドレスデン国立美術館陶磁器資料館(ドイツ)所蔵の日本古美術品修復事前調査