人材育成と技術移転


文化遺産国際協力拠点交流事業における人材育成協力

文化遺産国際協力を効果的、継続的に実施するためにも、諸外国の文化遺産保護担当機関との交流および協力を通じた人材育成が求められています。文化庁からの委託事業として、大洋州島しょ国(2014年度~)及びネパール(2016年度~)との拠点交流事業を実施しています。相手国の専門家を日本に招へいし、また日本から専門家を相手国に派遣し、ワークショップや研修等を実施することによって、文化遺産保護に係る人材育成と技術移転を行っています。

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気候変動から文化遺産を保護するための現地ワークショップ(フィジー) 2015年震災で倒壊した古建築部材の分類整理作業(ネパール・カトマンズ王宮)

保存修復技術の国際的応用に関する研究

文化財が直面する問題には様々な原因が複雑に絡み合っています。ある国で既に実績のある保存修復技法であっても、文化財を取り巻く環境が変われば、十分な効果が得られない場合もあります。そのために、既存の材料・技法の最適化、新規材料・技法の研究開発が必要です。本年度からは、壁画を対象として研究を行います。


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壁画修復材料調整の実習風景(ミャンマー・
バガン)
No.1205寺院での壁画顔料分析調査(ミャンマー・バガン)

日本の伝統的保存修復技術に関する海外ワークショップ

高度な伝統的保存修復技術を要する日本古美術のうち、海外の美術館が所蔵する絵画及び漆工芸品の保存修復に協力する事業の一環として、現地の協力を得てドイツのケルンとベルリンで保存修復関係者を対象とするワークショップを開催し、我が国の保存修復技術に対する理解の深化と技術交流の促進を図っています。


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漆工品の保存修復に関するワークショップ
(ドイツ・ケルン)
紙本・絹本文化財の保存修復に関するワーク
ショップ(ドイツ・ベルリン)