プロジェクト研究


文化財の非破壊調査法の研究


文化財の材質調査をその場で行うことを目的に、 小型可搬型機器の開発研究及びその応用研究を行う。 金属文化財や顔料などの無機化合物に対して、 その場での元素分析及び構造解析手法の確立を行う。 また、染料など有機化合物の物質同定を目的とした新たな 非破壊調査法の調査・研究を行う。

文化財の生物劣化対策の研究

歴史的建造物や彫刻等、屋外環境に近い空間にある文化財は、 生物被害を受けやすい環境にあるが、その劣化の早期検出や 被害防止対策については、研究はまだ十分な状況とはいえない。 本プロジェクトでは、特に屋外に近い環境に置かれた文化財の 生物劣化対策を確立することを目標に、生物被害の現況について 集約し、早期発見のためのシステム作りや劣化の防止手法の開発など、 保存科学的研究を行う。

文化財の保存環境の研究

文化財を大切に保存し次世代に継承していくためには、 文化財施設内の温湿度や空気環境を良好に保つ必要がある。 しかし、現在の博物館、美術館では様々な問題を抱えている。 さらに、空調設備のない神社・仏閣、倉などの施設や古墳などの環境は、 より屋外環境に近く、その温湿度の変動は大きい。この5カ年のプロジェクトでは、 文化財を取り巻く保存環境の現状を把握し改善することを目的として、 様々な文化財を取り巻く環境の調査手法、モデル実験やシミュレーション技術を 用いた環境の解析手法の確立のための研究を行う。