第36回公開学術講座
「中世の寺院と芸能」
平成17年度は寺院芸能をとりあげました。
日本の芸能のなかには、寺院ではぐくまれた歌や舞がたくさんあります。中世の寺院に暮らす僧侶達は、天皇や法皇の御幸、貴族の来訪を饗応するために、また法要を勤めた後の娯楽として、流行している歌や舞を舞い、独自の歌舞劇を考案しては演じていました。その催しを「延年(えんねん)」と呼んでいます。現在でも岩手県平泉の毛越寺(もおつじ)や中尊寺、栃木県日光の輪王寺(りんのうじ)では、古式を残していますが、その様子を紹介し、中世の天台宗寺院で僧侶が唱えていた声明や歌謡を復元しました。
実演は国立劇場や海外公演でも活躍中の七声会(海老原廣伸ほか)、雅楽による伴奏は「伶楽舎」の方々にお願いしました。
講演I 寺院芸能と能 高桑いづみ 講演II 中世天台声明とその周辺―声明・雅楽の古楽譜による旋律の復元― 近藤静乃 実演 声明「伽陀」
朗詠「東岸」
天台声明:海老原廣伸ほか(「七声会」)
雅楽:角田眞美・中村かほる・三浦礼美(「伶楽舎」)
復元した中世天台声明の演奏
![]()
講演IIの中の演奏