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日本・東洋美術研究文献の活用に関する研究

 過去10数年の間に「美術」に対する関心は著しく多様化し、人文・自然・社会科学のさまざまな分野が「美術」と関わるようになりました。美術作品あるいは美術に関する諸現象を直接、間接の対象にした研究の範囲はそれまでの「美術」の枠組みを大きく越えるようになり、その結果、研究の全体像を把握することがむずかしくなってきています。この研究は、論文など、もっとも具体的な形で個々の研究成果が表現される「文献」を素材にして1960年代後半から20世紀末までの研究の動向を探り、あわせて、これら「文献」の有効な活用を実現して「美術」への関心の多様化に応えることを目的にしています。
  具体的には、この研究は、(1)昭和41年(1966)から平成12年(2000)まで、35年間の『日本美術年鑑』の「定期刊行物所載文献・東洋古美術」欄に収録された文献の書誌データ(推定約35,000件)を扱い、(2)文献内容に関わる項目(地域、時代、ジャンル、制作者、産地など)を横軸に、文献の分野(美学・芸術学、考古、美術史、建築史、歴史一般、文学など)を縦軸に取り、両者の相関関係から全体の傾向と推移を明らかにします。これらの成果を活かして、(3)必要な文献を効率よく取り出せる検索の指標(インデックス、分類、キーワードなど)を検討しながら、(4)『日本・東洋古美術文献目録―1966年〜2000年定期刊行物所載―』を編集し、最終年度(平成16年度)に刊行します。

2004年度
2003年度
2002年度
2001年度

2004年度
  1.  前年度は、それまで未収録のままだった、 1998 (平成 10 )年から 2000 (平成 12 )年までの 3 年間の書誌データ約 3,000 件を加えた。これにより、すべての書誌データに 4 桁の分類コードを付けるとともに、全体のほぼ 25 パーセントに当たる書誌データの校正作業を終えることができた。

     今年度は、書誌データを雑誌別、発行年順に排列して出力し、すべての書誌データについて原誌に当たって最終校正を行った。あわせて、未採録文献の書誌データを収集して増補した。これらの書誌データを入稿して『日本東洋古美術文献目録 一九六六〜二〇〇〇年 定期刊行物所載』を刊行した。本目録は、 1966 (昭和 41 )年 1 月より 2000 (平成 12 )年 12 月にいたる 35 年間に発行された定期刊行物を対象にした『日本美術年鑑』昭和 42 年版から平成 13 年版に採録された古美術関連文献 40 、 766 件を漏れなくすべて収録し、これに、さまざまな理由から『日本美術年鑑』に採録されなかった文献 2,319 件を加えて増補し、計 43,084 を収録した。その後、校正等の編集過程でさらに採録漏れの文献 258 件がこれに加えられたので、総計 43,342 件の書誌データ(ただし、数字は連載記事を毎回数え、重出分を差引いた値である)が本目録に収録された。

研究組織:○鈴木 廣之、中野 照男(以上、美術部)

2003年度
  1.  前年度は、@取り扱う書誌データの正確な数量を把握し、それに基づいて、Aジャンルごとの数量を求め、その割合から過去32年間における傾向を分析しました。これにより、絵画23.0%、建築11.9%、陶磁器10.3%、彫塑7.4%等の数値配分がわかりましたので、Bこれらの数値を参考にしながら、各ジャンルの細目を立てる方針が得られました。またこれにより、C次年度以降に必要となる、大量の書誌データを正確で効率的に扱う作業の具体的な手順を策定することができた。
      今年度は、まず、@昨年3月に『日本美術年鑑』2001年版が刊行されたことにより、2000年に発行された定期刊行物に収録された文献の書誌データが利用可能になりましたので、前年度までに未収録のままだった、1998(平成10)年から2000年までの3年間の書誌データ約3,000件を加えました。さらに、前年度の成果に基づいて、A全ジャンルの細目を決め、これらに4桁の分類コードを付けた細目一覧を完成させ、書誌データ約38,000件すべてに新しい分類コードを付けた。次に、B全書誌データを雑誌タイトル別に分け、1966年から2000年に至る35年間における収録の有無などを明示した一覧表を作成し、これにより各年における収録状況を雑誌別に把握することができるようなりました。この一覧表に基づいて、C全書誌データを雑誌別、発行年順に配列して出力し、原本と照合して書誌データの校正を行うとともに、並行して、D未収録号から未入力文献の書誌データを収録する作業を開始した。今年度は全体のほぼ25パーセントに当たる書誌データの校正作業を終えることができました。 。

研究組織:○鈴木 廣之、中野 照男(以上、美術部)

2002年度
  1.  前年度までに基本的な準備作業を終えたので、今年度は、(1)取り扱う書誌データの正確な数量を把握し、それに基づいて、(2)ジャンルごとの数量を求めて、その割合から過去35年間における傾向を分析しました。その結果、とくに絵画23.0%、建築11.9%、陶磁器10.3%、彫塑7.4%の数値の高いことがわかりました。次に、これらの数値を参考にしながら、(3)各ジャンルの細目を立てました。書誌データの数量の多いジャンルでは、その数に応じて細目にあげた項目数が多くなり、反対に数量の少ないジャンルでは細目にあげた項目数が限られます。最後に、(4)書誌データをすべて新たな細目に振り分ける作業を行いました。

    ジャンル別の書誌データの数量(1966年〜1997年、34,740件のうち)

    美術一般 2,928件   金工・青銅器など 1,079
    絵画 7,991   刀剣・刀装具 1,509
    文様・地図・絵図 406   染織・服飾 577
    彫塑 2,581   漆工 421
    面・土偶・埴輪など 234   石工 744
    書蹟 2,171   その他の工芸 525
    木簡・金石など 353   建築 4,167
    工芸一般 900   考古 903
    陶磁 3,600   文化史 1,442
    土器・瓦など 885   その他 1,329

    また今年度は、(5)昨年度の準備作業によって明らかになりました、1966(昭和41)年から1997(平成9)年の『日本美術年鑑』収録文献のうち未入力の書誌データ1,857件を入力し、ジャンルごとの細目に振り分ける作業を行いました。さらに、来年度は、入力済みの書誌データの校正を主とする本格的な作業を行うことになるので、(6)対象になる大量の書誌データを扱うための正確で効率的な編集手順について研究を行いました。

研究組織:○鈴木廣之、勝木言一郎、中野照男(以上、美術部)
2001年度
  1. 今年度は、次年度以降の編集作業を効率よく進めるために欠かせない準備作業にあてました。まず、(1)対象になる大量の書誌データを扱うための正確で効率的な編集手順について研究を行い、それに基づいて、(2)重複データの除去などの基本的な作業を進めながら、(3)入力済みデータの確認を行い、(4)書誌データの数量を把握しました。

    1. 編集上の問題点の検出
        まず、対象になる『日本美術年鑑』の分類項目を年度ごとに点検した結果、(1)項目の立て方に相違が見られ、採録文献の取捨選択に一貫性がないこと、(2)文献の掲載年次の異動や表記の省略があることがわかりました。また、コンピュータによる『日本美術年鑑』の編集が始まった昭和61年(1986)以前の文献については、年鑑の紙面から遡及的に入力した書誌データを点検したところ、(3)未入力の書誌データが相当件数あり、(4)用字や表記などに不統一があるなど、かなりの校正作業が必要なことがわかりました。これらの問題は、いずれも編集作業上の大きな障害になるので、次年度に具体的な方針を立て、個々の作業のなかで解決していく必要があります。

    2. 書誌データの全体量
        今年度の準備作業によって、今後扱う書誌データの全体量が明らかになりました。
      1. 昭和41年(1966)から平成9年(1997)の『日本美術年鑑』「定期刊行物所載文献・東洋古美術」欄に収録された書誌データ数 32,608件  
      2. 昭和41年(1966)から平成9年(1997)の入力済み書誌データ数 31,021件  
      3. 上記のうち、未入力の書誌データ数 1,587件(これらは次年度に入力作業を行う予定)
研究組織:○鈴木廣之、勝木言一郎、中野照男(以上、美術部)
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