ミニシンポジウム

2005年度

ミニ・シンポジウム「東アジア近代絵画における東洋と西洋」のご案内

 東京文化財研究所美術部では、研究プロジェクト「日本における外来美術の受容に関する調査・研究」を進めています。その一環として以下のような趣旨でミニ・シンポジウムを開催いたしますので、ふるってご参加ください。

  日本の美術史にとって、中国や朝鮮・西洋などの美術の受容が極めて重要であることは言うまでもありません。この問題については、様々な時代やジャンルについて語られていますが、受容や影響の語のもとに一面化される傾向があり、また、無前提に設定された語りの枠組みが視野を狭め、問題の広がりとその解明を阻害していることもあるようです。

 当研究所美術部では、美術に見られる異文化受容にかかわる諸現象と、それについての語りの枠組みを点検・整理しながら、時代やジャンルにおける差異と共通性を明らかにし、全体の見取り図を描くことを目指しています。

 具体的には、
1 )時代別の受容の実態とそれについての言説の問題点を横軸に、2)時代を通じて現れる事象、例えば異文化を伝えたメディアや異文化接触の場、異文化イメージとメタ受容などの問題を縦軸として、共時的分析と通時的分析を綴り合わせ、さらに、3)異文化受容の特異点ともいえる事象を加えて研究を進めています。

10:30 〜 11:30

発表 1 山梨絵美子(東京文化財研究所)

 受容の往還: 1910 〜 20 年代、日本絵画界における東洋的傾向について

13:00 〜 14:30

発表 2 金 英 那(ソウル国立大学校)

 韓国美術における近代:模範とすべきあるいは超克すべきモデルとしての西洋

14:45 〜 16:15

発表 3 顔 娟 英(中央研究院歴史語言研究所・国立台湾大学藝術研究所)

 台湾における西洋絵画受容:林玉山、陳澄波を中心に(仮題)

16:30 〜 17:30

討 論

 司会 : 鈴木廣之(東京文化財研究所)

※発表 2 ・ 3 は英語。日本語の逐次通訳がつきます。

 今回は、韓国と台湾からそれぞれ近代美術史研究の第一人者であるおふたりをお招きし、近代の日本、韓国、台湾の各地域がどのように西洋絵画と接し、新しい造形を模索したかを考えます。これら東アジアの地域には、歴史的にみて中国文化圏内に位置するという共通点があります。今回のシンポジウムが、それぞれの地域の状況を相対化しながら、異文化受容のかたちを比較・検証する場となれば幸いです。

 

日 時: 2005 年 10 月 28 日(金) 10:30 〜 17:30 (受付 10:00 〜)

場 所:東京文化財研究所 地階・セミナー室

定 員:先着 100 名(申し込み不要)


お問い合わせ: 東京文化財研究所美術部

〒 110 - 8713 東京都台東区上野公園 13-43

TEL : 03-3823-4862 (鈴木) または、 03-3823-4860 (津田)

E-mail : hsuzuki@tobunken.go.jp または、 tsuda@tobunken.go.jp