異文化受容と美術 ミニ・シンポジウムのご案内

東京文化財研究所美術部では、研究プロジェクト「日本における外来美術の受容に関する調査・研究」を進めています。その一環として以下のような趣旨で、今年度の第2回ミニ・シンポジウムを開催いたしますので、ふるってご参加ください。詳細については随時、ホームページに掲載しますのでご覧ください 。

 日本の美術史にとって、中国や朝鮮・西洋などの美術の受容が極めて重要であることは言うまでもありません。この問題については、様々な時代やジャンルについて語られていますが、受容や影響の語のもとに一面化される傾向があり、また、無前提に設定された語りの枠組みが視野を狭め、問題の広がりとその解明を阻害していることもあるようです。
  当研究所美術部では、美術に見られる異文化受容にかかわる諸現象と、それについての語りの枠組みを点検・整理しながら、時代やジャンルにおける差異と共通性を明らかにし、全体の見取り図を描くことを目指しています。
  具体的には、1)時代別の受容の実態とそれについての言説の問題点を横軸に、2)時代を通じて現れる事象、例えば異文化を伝えたメディアや異文化接触の場、異文化イメージとメタ受容などの問題を縦軸として、共時的分析と通時的分析を綴り合わせ、さらに、3)異文化受容の特異点ともいえる事象を加えて研究を進めています。

第2回 ミニ・シンポジウム「美術交流におけるモノ・人・ことば」

発表1 佐藤道信氏(東京藝術大学助教授)

「日本の外国文化理解:人よりモノ・外交より貿易中心の」

発表2 クリスティン・グース氏(スタンフォード大学客員研究員)

“The Loaded Language of Cross-Cultural Evaluation"(文化間評価の偏りあることば)

※発表は英語。日本語の逐次通訳がつきます。

 ご好評をいただいた第1回(韓国・徳成女子大学校教授、崔聖銀氏「高麗初期石造菩薩像について」)につづいて、第2回ミニ・シンポジウムは、佐藤道信氏とクリスティン・グース氏をお招きして2つの発表と討論を行います。今回は「美術交流におけるモノ・人・ことば」をテーマに掲げました。異文化間の美術交流は、一般に、人とモノの移動によって実現され、ことばがそれを媒介します。これら3者間に生じる双方向のダイナミズムが交流の歴史を形成したといえます。この会が、これらの議論を深める機会になれば幸いです。

日 時: 2005年 3月16日(水) 14:00−17:00 (受 付 13:30〜)
場 所: 東京文化財研究所 地階・セミナー室
定 員: 100名 (申し込み不要)


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