第27回世界文化賞受賞者決定

2015年09月

世界の優れた芸術家を顕彰する高松宮殿下記念世界文化賞(主催:公益財団法人日本美術協会)の第27回受賞者が10日発表された。美術関係では、絵画部門で横尾忠則(日本)、彫刻部門でヴォルフガング・ライプ(ドイツ)、建築部門でドミニク・ペロー(フランス)が受賞した。

「春画展」の開催

2015年09月

19日より永青文庫(東京都文京区)で「春画展」が開催された(12月23日まで)。日本の春画の国際的な評価・研究が進む中、2013年から翌年にかけて大英博物館で開催された春画展を受け、同博物館の全面的な協力のもとに開催の運びとなった。日本の美術館での春画の本格的な展覧会は初めてで高い関心を呼び、多数の観覧者を記録した。同展は細見美術館(京都市)に巡回した(2016年2月6日~4月10日)。

第27回国華賞受賞者決定

2015年10月

日本・東洋美術に関する優れた研究を対象とする第27回国華賞は、竹浪遠(京都市立芸術大学)の著書『唐宋山水画研究』(中央公論美術出版、2015年)に、国華特別賞は田辺三郎助(武蔵野美術大学名誉教授)の論文「能面芸術の形成」(『国華』1431・1436号、2015年)に、国華展覧会図録賞は末吉武史による「九州仏―一三〇〇年の祈りとかたち」展図録(福岡市博物館、2014年)に贈られることが決定した。

琳派400年を記念した展覧会の開催

2015年10月

2015年は琳派の祖の一人、本阿弥光悦が1615(元和元)年に京都の鷹峯で、後年「光悦村」と呼ばれる芸術村を開いて400年、また尾形光琳の300年忌にも当たることから、京都をはじめとする各所で記念の展覧会が開催された。京都では「琳派四百年記念祭」として各種の文化事業が執り行なわれ、京都国立博物館では「琳派京を彩る」展(10月10日~11月23日)、京都国立近代美術館で「琳派イメージ展」(10月9日~11月23日)等が開かれた。またMOA美術館で「光琳アート光琳と現代美術」展(2月4日~3月3日)、根津美術館で「燕子花と紅白梅光琳デザインの秘密」展(4月18日~5月17日)が開催、両展では光琳の「燕子花図屏風」(根津美術館蔵)と「紅白梅図屏風」(MOA美術館蔵)が揃って展示された。海外では、米国ワシントンDCのフリーア/サックラー美術館で「Sotatsu:MakingWaves(宗達:創造の波)」展(10月24日~2016年1月31日)が開催された。

国宝・重要文化財(建造物)指定の答申

2015年10月

文化審議会(会長:宮田亮平)は16日、現存する八幡造の本殿のうち、最古で最大規模を誇る石清水八幡宮本社(京都府八幡市)を国宝に、放射状の木造の舎房を完全な形で残す旧網走監獄(北海道網走市)や、吉野川下流域の藍産業を支えた戸田家住宅(徳島県上板町)など8件の建造物を重要文化財に指定するよう、馳浩文部科学相に答申した。

文化勲章受章者、文化功労者決定

2015年10月

政府は30日、2015年度の文化勲章受章者7名と文化功労者16名を決定した。美術関係では、染織家の志村ふくみが文化勲章受章者に、漆芸家の三谷吾一が文化功労者に選ばれた。

名勝・史跡指定の答申

2015年11月

文化審議会は20日、首相を務めた近衛文麿が住み、日米開戦前の重要な会議の舞台となった荻外荘(東京都杉並区)等9件を史跡に、水戸藩主徳川光圀が晩年を過ごした西山御殿跡(西山荘、茨城県常陸太田市)等2件を名勝に指定、富士山を望む景勝地で信仰の地としても親しまれた十国峠(日金山、静岡県熱海市・函南町)等3件を登録記念物に登録するよう馳浩文部科学相に答申した。

登録有形文化財登録の答申

2015年11月

文化審議会は20日、川奈ホテル本館(静岡県伊東市)等、124件の建造物を新たに登録有形文化財にするよう馳浩文部科学相に答申した。

芸術院新会員決定

2015年11月

日本芸術院(院長:黒井千次)は25日、芸術活動に顕著な功績があったとして新たに6名を同院新会員に選出したと発表、美術関係では洋画の佐藤哲、建築の槇文彦、評論・翻訳の高階秀爾が選ばれた。12月15日付で馳浩文部科学相により発令された。

文化庁メディア芸術祭、受賞作品決定

2015年11月

文化庁は27日、国内外の優れた映像作品などを表彰する第19回文化庁メディア芸術祭の受賞作品を発表した。アート部門は英国のチュン・ワイチン・ブライアンのグラフィックアート「50.ShadesofGrey」、エンターテインメント部門は岸野雄一の音楽劇「正しい数の数え方」、アニメーション部門はフランスのボリス・ラベの短編アニメーション「Rhizome」、マンガ部門は東村アキコの「かくかくしかじか」がそれぞれ大賞を受賞した。

日本イコモス賞2015・日本イコモス奨励賞2015受賞者決定

2015年12月

建造物、伝統的建造物群、文化的景観、遺跡である記念物と歴史風土の保存、保全、活用の振興を図る日本イコモス賞2015、および若手研究者の育成と研究の奨励を目的とした日本イコモス奨励賞2015の受賞者が12日に発表された。日本イコモス賞2015には、金沢市の歴史的環境保全施策を推進して顕著な成果を挙げ、歴史文化都市金沢の評価を不動にした山出保(金沢市元市長)、日本イコモス奨励賞2015には著書『群像としての丹下研究室』および編著『丹下健三とKENZOTANGE』で現代建築・都市計画史研究を進めた豊川斎赫(小山工業高等専門学校准教授)、フランスの文化遺産保護に関する一連の研究を行なった鳥海基樹(首都大学東京准教授)が選ばれた。

法隆寺金堂壁画保存活用委員会の設置

2015年12月

文化庁と朝日新聞社の協力のもと、学識者による法隆寺金堂壁画保存活用委員会(委員長:有賀祥隆)が設置され、5日に初会合が開かれた。1949年に火災で焼損した法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂壁画について、最新の科学調査で恒久的な保存方法や、一般公開を含めた活用の可能性を検討する。金堂の火災から70年となる2019年にも調査の中間報告をまとめる予定。

第27回倫雅美術奨励賞受賞者決定

2015年12月

優れた美術評論や美術史の研究を顕彰する倫雅美術奨励賞(主催:公益信託倫雅美術奨励基金)の第27回目の受賞者が発表され、美術史研究部門は「赤瀬川原平の芸術原論展―1960年代から現在まで」の企画およびカタログ中の論文を担当した水沼啓和(千葉市美術館主任学芸員)、岩尾徳信(大分市美術館専門員)、松岡剛(広島市現代美術館学芸員)が共同受賞、美術評論部門は「スサノヲの到来―いのち、いかり、いのり」展の企画等を手がけた江尻潔(足利市立美術館学芸員)が選ばれた。

VOCA賞受賞者決定

2015年12月

平面美術の若手作家を奨励するVOCA賞の受賞者は「crossfades♯3」を制作した久門剛史に23日決定した。VOCA奨励賞は鈴木のぞみ「OtherDays,OtherEyes」と谷原菜摘子「穢土」、佳作賞は大山エンリコイサム「FFIGURATI♯117」と佐竹真紀「肖像記」、大原美術館賞は尾﨑森平「ceremony」がそれぞれ選ばれた。受賞作等を展示するVOCA展2016は2016年3月12日から3月30日まで東京都の上野の森美術館で開催された。

大分県立美術館開館

2015年04月

大分県大分市の中心市街地に24日、大分県立美術館(館長:新見隆)が開館した。坂茂による設計で、地下一階、地上三階(一部四階)建て。所蔵作品は約5000点で、3月に閉館した大分県立芸術会館から引き継いだ、田能村竹田、朝倉文夫福田平八郎髙山辰雄といった大分ゆかりの作家による作品が中核をなす。開館記念展として「モダン百花繚乱「大分世界美術館」」(4月24日~7月20日)、「「神々の黄昏」―東西のヴィーナス出会う世紀末、心の風景、西東」(10月31日~2016年1月24日)が開催された。

第6回東山魁夷記念日経日本画大賞決定

2015年04月

日本画家東山魁夷の業績を称え、次代を担う日本画家を表彰するために創設された東山魁夷記念日経日本画大賞の第6回大賞受賞作に、岩田壮平の「雪月花時最憶君―花泥棒」が選出された。また選考委員特別賞には谷保玲奈の「繰り返される呼吸」とマツダジュンイチの「刻」が選ばれた。同受賞作を含む入選作による展覧会は、5月28日から6月7日まで上野の森美術館で開催された。

読売あをによし賞受賞者決定

2015年05月

保存科学・修復の現場で優れた業績をあげた個人・団体を顕彰する読売あをによし賞(主催:読売新聞社、特別協力:文化財保存修復学会)の第9回目の受賞者として、本賞に「本瓦葺」の国選定保存技術保持者で、数多くの古代瓦の復元を手がけた山本清一(奈良県)、奨励賞に有田焼など陶磁器用和絵の具を製造する辻昇楽(佐賀県)、特別賞に雅楽の振興と普及に取り組む公益社団法人南都楽所(奈良県)が決定した。

国宝・重要文化財(建造物)指定の答申

2015年05月

文化審議会(会長:宮田亮平)は15日、近世城郭最盛期の松江城天守(松江市)を国宝に、現在は東京都庭園美術館として利用されている旧朝香宮邸(東京都港区)など建造物9件を重要文化財に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。また山梨県甲州市塩山下小田原上条地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定することも求めた。

第39回中原悌二郎賞受賞者決定

2015年05月

日本の彫刻界の発展に貢献する目的で創設された中原悌二郎賞(主催:北海道旭川市・同市教育委員会)の選考が16日に行なわれ、第39回目の受賞作が戸谷成雄の「漢詩的」に決定した。

第10回西洋美術振興財団賞受賞者決定

2015年07月

西洋美術の理解や研究発表などに貢献した展覧会に携わった個人・団体を顕彰する西洋美術振興財団賞の第10回目の受賞者が決定した。個人に贈られる学術賞は荒木夏実・森美術館キュレーター(「ゴー・ビトゥイーンズ展」に対して)、古谷可由・ひろしま美術館学芸部長(「オランダ・ハーグ派展」と「ノルマンディー展」に対して)、蔦谷典子・島根県立美術館学芸課長(「水辺のアルカディアピュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界」展に対して)が、団体に贈られる文化振興賞は京都服飾文化研究財団が受賞した。

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