第13回世界文化賞受賞者決定

2001年09月

世界の優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞(総裁、常陸宮殿下、日本美術協会主催)の第13回受賞者が、9月13日に発表された。美術関係では、絵画部門では造形作家の李禹煥(65 リ ウファン 韓国)、彫刻部門でマルタ・パン(78 仏)、建築部門でジャン・ヌーヴェル(56 仏)が選ばれた。

奈良県立万葉文化館開館

2001年09月

奈良県高市郡明日香村に同会館が、9月15日に開館した。「万葉集」を中心とする古代文化に関する総合的な文化施設として、調査、研究にあたる「万葉古代学研究所」、展示施設としての「万葉ミュージアム」と「万葉庭園」、図書、情報サービスのための「万葉図書館」から構成されている。開館記念展として「万葉日本画の世界」が開催された。

第18回渋沢クローデル賞受賞者決定

2001年08月

日本とフランスに関する著作や翻訳で優れた業績を上げた研究者に贈られる同賞が、8月24日に発表された。美術関係では、高階絵里加(37)著『異界の海―芳翠・清輝・天心における西洋』に贈られた。

横浜トリエンナーレ2001開催

2001年09月

横浜市みなとみらい21地区を中心会場とした大規模な国際現代美術展として第1回展となる同トリエンナーレ(国際交流基金、横浜市、NHK、朝日新聞社、同トリエンナーレ組織委員会主催)が、9月2日に開催された。「メガ・ウェイブ―新たな総合に向けて」をテーマに、国内外の作家110人が出品した。(会期、11月11日まで。)

第39回朝日陶芸賞

2001年08月

第39回を数える同展は、8月23日に最高賞のグランプリとともに、入賞、入選者が発表となった。588点の応募のなかから、109点の入選作が選ばれ、入賞は10点、グランプリには、亀井洋一郎(27)の「Lattice receptacle(格子構造の器物)」が選ばれた。

「異界万華鏡」展開催

2001年07月

見えない世界に向けられた日本人の想像力の形に視点をあてた展覧会が、7月17日より国立歴史民俗博物館で開催された。内容は、「あの世とこの世」、「妖怪変化の時空」、「ウラを読む」、「異界に遊ぶ」の4部に構成され、中世から現代にいたる美術作品等が出品され、未知のものへの豊かな視覚表現が展覧された。(会期、9月2日まで。)

ジャポニズム学会賞受賞者決定

2001年06月

ジャポニズム研究に寄与する著作、翻訳、評論、展覧会企画等から学術性の高い優れた研究に授与される今年度の同学会賞に、隠岐由起子(52)の「ギュスターヴ・モローと仏教美術」(「ジャポニズム研究」20号)が選ばれた。

「天神さまの美術」展開催

2001年07月

菅原道真の没後1100年を記念した展覧会が、7月10日より東京国立博物館で開催された。各種の天神縁起絵巻をはじめとして、民衆の間に浸透しながら多様化していった天神信仰にまつわる美術、工芸品約280件によって構成され、歴史的、文化的な意義を確認する内容であった。(会期、8月26日まで、以後、福岡市博物館、大阪市立美術館を巡回。)

第10回本郷新賞受賞者決定

2001年07月

広場などの公共の空間に設置された優れた彫刻作品に贈られる同賞(札幌彫刻美術館、本郷新賞運営委員会主催)は、7月17日に澄川喜一(70)作「風門」(松江湖畔公園)に決定したと発表された。受賞を記念して「澄川喜一彫刻展」が、9月30日から11月4日まで、札幌彫刻美術館で開催された。

第49回ヴェネツィアビエンナーレ

2001年06月

同ビエンナーレが、イタリア、ヴェネツィア市において、6月10日より開催された。今回の日本館コミッショナー(国際交流基金主催)は、逢坂恵理子(水戸芸術館現代美術センター)が指名され、出品作家として中村政人(38)、畠山直哉(43)、藤本由紀夫(51)の3人を選出した。(会期、11月4日まで。)

人間国宝認定

2001年06月

文化審議会(高階秀爾会長)は、6月15日に9人を重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう遠山敦子文部科学大臣に答申した。工芸技術の部では、釉裏金彩の吉田美統(68 本名、吉田稔)、土佐典具帖紙の浜田幸雄(70)、色絵磁器の十四代酒井田柿右衛門(66)、木工芸の中川清司(58)が選ばれた。これで現在の人間国宝は112人となった。

第30回日本漫画家協会賞

2001年05月

5月7日に同賞の受賞者が発表された。大賞には、東海林さだお(64)「アサッテ君」、秋本治(49)「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、文部科学大臣賞はちばてつや(62)の全作品に対して贈られた。贈呈式は、6月15日に赤坂プリンスホテルで行われた。

第5回手塚治虫文化賞

2001年05月

漫画家手塚治虫の業績を記念し、漫画文化の発展に寄与した作品や活動に対して贈られる同賞の受賞者が、5月12日に発表された。マンガ大賞には、岡野玲子(41)「陰陽師」(原作、夢枕獏)に決定した。贈呈式は、6月7日に帝国ホテルで行われた。

「ロダンと日本」展開催

2001年04月

ロダンの彫刻作品、素描、及び浮世絵、工芸作品、さらにファン・ゴッホの「タンギー爺さん」など、ロダンのコレクション、約250点によって構成された展覧会が、4月28日から静岡県立美術館で開催された。日仏双方の研究者が、それぞれの専門的視点にたち、多角的にロダンの芸術と日本との関係を考察し、その成果として展覧会が開催されたものである。日本と縁のあった彫刻家ロダンの研究が、さらなる深まりを示した展覧会であった。(会期、6月10日まで。以後、愛知県美術館を巡回。)

千葉そごう美術館、平木浮世絵美術館閉館

2001年04月

千葉市のそごう百貨店内の10階に設けられていた千葉そごう美術館は、運営母体であった株式会社新千葉そごうの事実上の倒産により、平成5年より活動をつづけていたが、4月22日に閉館した。また、JR横浜駅前のそごう百貨店横浜店6階を借り受け、8年間にわたり活動をつづけた平木浮世絵美術館が、同百貨店の経営再建のため、会場の明け渡しを求められたことから、4月29日をもって閉館した。

国宝重要文化財指定

2001年04月

文化審議会(高階秀爾会長)は、4月20日、「紺紙著色金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅図」(岩手県平泉町、大長寿院)、「上杉家文書」(山形県米沢市立上杉博物館)、「慶長遣欧使節関係資料」(宮城県仙台市博物館)の3件を国宝に、朝倉文夫作石膏原型「墓守」(東京都台東区立朝倉彫塑館)、鈴木長吉作「銅鷲置物」(東京国立博物館)など25件を重要文化財に指定するよう、町村信孝文部科学相に答申した。

春の褒章受章者

2001年04月

政府は2001年春の褒章受章者を4月27日に発表した。美術関係の紫綬褒章受章者は、グラフィックデザイナー細谷巌(65)、陶芸作家吉田美統(68、本名、吉田稔)、染織作家森田邦彦(60)。

「国宝醍醐寺展」開催

2001年04月

醍醐寺(京都市伏見区)所蔵の宝物によって構成された同展が、4月3日より東京国立博物館で開催された。同展には、国宝の本尊薬師如来坐像をはじめ、仏像、仏典、屏風等、国宝11点、重要文化財75点を含む110点が出品された。

キトラ古墳壁画調査

2001年04月

奈良県明日香村阿部山のキトラ古墳を調査する「キトラ古墳学術調査・整備委員会」(委員長、関義清村長)は、4月3日、調査結果を発表し、国内の古墳壁画では初めて「四神」のひとつである「朱雀」が確認された。一方、壁面の漆喰の剥落なども明らかになり、今後、早急な保存対策が求められることとなった。

北野天満宮神宝展開催

2001年04月

菅原道真の没後1100年を記念した展覧会が、4月10日より京都国立博物館で開催された。国宝「北野天神縁起(承久本)」をはじめ、130余件の作品によって、平安時代から近世初期までの北野天満宮の歴史をたどる内容であった。(会期、5月13日まで、以後、名古屋市博物館、石川県立美術館を巡回。)

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