第10回倫雅美術奨励賞受賞者決定

1998年12月

新鋭の美術評論家や美術史家を顕彰する倫雅美術奨励賞(同基金主催)の第10回の受賞者は、「美術評論・美術史研究部門」では、土田真紀(三重県立美術館)の「柳宗悦」展の企画及びカタログ中の論文「柳宗悦『眼』と『物』の位置」、水沢勉(神奈川県立近代美術館)の「モボ・モガ」展の企画及びカタログ中の論文「労働歌の止んだ町」が選ばれた。また、創作部門では、陶芸家重松あゆみが選ばれた。1日、贈呈式が、赤坂プリンスホテルで行われた。

日本芸術院新会員内定

1998年12月

日本芸術院(犬丸直院長)は、平成10年度の会員補充選考を行い、新会員8名を内定し、15日付けで発令した。第一部では、洋画家寺島竜一(80)、同じく中山忠彦(63)、人形作家奥田小由女(63)、そして第六分科から建築家の黒川紀章(64)が選ばれた。 

国立博物館、美術館が独立行政法人化検討対象に

1998年11月

中央省庁等改革推進本部(本部長・小渕恵三首相)が、20日了承した行政スリム化計画の大綱の事務局原案で、独立行政法人化の検討対象として75機関・業務があげられ、試験研究機関には、文化財研究所がふくまれ、また文教研修機関には、国立博物館、国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館がふくまれている。

「古都奈良」世界遺産に決定

1998年12月

世界遺産委員会京都会議は、2日、後世に残すべき貴重な文化遺産として日本が推薦していた東大寺、薬師寺を含む「古都奈良の文化財」を世界遺産に登録することを決定した。8世紀に大陸から伝わり日本で独自の発展をとげた木造の仏教建造物などが評価されたためで、日本の世界遺産としては広島の原爆ドームなどにつづいて9件目となった。

重要文化財(建造物)指定

1998年10月

文化財保護審議会(西川杏太郎会長)は、16日、旧三井財閥の三井本館(東京都中央区)など、9件の建造物を重要文化財に指定するよう有馬朗人文相に答申した。

文化勲章、文化功労者決定

1998年10月

政府は平成10年度の文化勲章受賞者と文化功労者を決定し、23日に公表した。美術関係では、日本画家の平山郁夫(68)、書家の村上三島(86)が文化勲章を受章、また日本画の福王寺法林(77)、洋画の脇田和(90)、書・篆刻の小林斗?(82)、服飾デザインの三宅一生(60)が文化功労者に選ばれた。

第20回サントリー学芸賞受賞者決定

1998年10月

サントリー学芸賞の第20回目の受賞者が28日に公表された。美術関係では、「芸術・文学部門」で高橋裕子(学習院大学教授)『イギリス美術』(岩波書店)が選ばれた。贈呈式は、11月25日、東京丸の内の東京会館で行われた。

第29回中原悌二郎賞決定

1998年10月

彫刻家中原悌二郎の業績を記念して、北海道旭川市が創設した同賞の第29回の受賞が、清水九兵衛「PACK-A」に、また同優秀賞は内田晴之「重力空間―赤」に決定し、4日、旭川市内で贈呈式が行われた。

ジャポニスム学会賞決定

1998年09月

同学会(嘉門安雄会長)が授与する第19回ジャポニスム学会賞が、馬渕明子(日本女子大学教授)『ジャポニスム―幻想の日本』(ブリュッケ)に決定した。

室生寺五重塔損傷

1998年09月

22日、強風のため、室生寺(奈良県室生村)内の樹木が折れ、五重塔(国宝)の一部が損傷した。屋根の軒を支えている部材などが折れていることが確認され、解体修理が必要となった。

国際美術評論家連盟(AICA)日本大会

1998年09月

世界各国の美術関係者、ジャーナリスト、批評家からなる国際美術評論家連盟を、その日本支部である美術評論家連盟(本間正義会長)が招聘して、はじめて日本で大会がひらかれた。28日から10月1日までの4日間、スパイラルホール(東京都渋谷区)を会場に、さまざまなテーマにもとづく意見発表とシンポジウム「タランジション―変貌する社会と美術」が行われた。

国立西洋美術館再開館

1998年09月

本館の耐震改修工事と、地下に企画展示館を新設するため、2年間にわたり休館していた同美術館が、15日に全館再開館した。同日からは、新展示場をつかい「イタリアの光―クロード・ロランと理想風景」展が開かれた。

第10回国華賞受賞者決定

1998年09月

日本・東洋の美術に関する優れた研究を顕彰する国華賞(主催-国華社、朝日新聞社)の第10回目の受賞者は、鬼原俊枝(文化庁美術工芸課文化財調査官)『幽微の探究 狩野探幽論』(大阪大学出版会)、高岸輝(東京芸術大学大学院)「当麻寺奥院所蔵『十界図?風』の研究」(『国華』第1224号)に決定した。贈呈式は10月13日、東京・築地の朝日新聞社浜離宮朝日小ホールで行われた。

登録文化財(建造物)

1998年07月

文化財保護審議会(西川杏太郎会長)は、17日、東京大学正門(東京都文京区)など、114件を文化財建造物として登録するよう町村信孝文相に答申した。

「狩野派の三百年」展開催

1998年07月

狩野派の絵画を、その様式的変遷と、歴史的な検証の両面からみなおすことを目的に、約150点から構成された同展が、22日より江戸東京博物館で開催された。(9月6日まで)また、出光美術館(大阪市中央区)では、「江戸の狩野派―将軍の御用絵師たち」が、8月4日から開催され、近年の狩野派研究の成果をしめす展観となった。(9月27日まで)

麻布美術工芸館閉館

1998年06月

平成元年開館した同館は、資金難のため財団法人工芸学会の渡辺喜太郎理事長名により、10日付けで閉館の告知をした。なお、母体である(財)工芸学会は、調査、普及活動に重点をおいて活動を継続することになった。

第10回世界文化賞

1998年07月

芸術・文化の世界的な創造者たちに敬意を表し、その業績をたたえる財団法人日本美術協会による高松宮殿下記念世界文化賞の第10回受賞者が、9日、ミュンヘンで発表された。美術関係では、画家のロバート・ラウシェンバーグ(72)、彫刻家のダニ・カラヴァン(67)、建築家のアルヴァロ・シザ(65)が選ばれた。

東大寺千手堂全焼

1998年05月

20日奈良市の東大寺境内の戒壇院千手堂付近から出火、千手堂約170平方メートルが全焼した。堂内に安置されていた重要文化財の愛染明王坐像など、仏像13体が運び出されたが、いずれも損傷をうけた。

人間国宝認定

1998年05月

文化財保護審議会(西川杏太郎会長)は、15日10人を重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう町村信孝文相に答申した。美術関係では、常滑焼(急須)の山田常山(73)、首里の織物の宮平初子(75)、刀剣研磨の永山光幹(78)がふくまれている。今回の10人が加わると、重要無形文化財保持者は、過去最多の計99人となる。

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