第1回石田財団芸術奨励賞

1988年04月

財団法人石田財団(石田泰一理事長)が、中部地区の芸術振興に寄与することを目的に創設した石田財団芸術奨励賞の第1回が決定。油絵の黒瀬道則、日本画の水谷雄が受賞した。

ピカソ「青い肩かけの女」14億円で購入

1988年03月

東海銀行は、ピカソの青の時代の作品「青い肩かけの女」を、パリ在住のピカソの孫娘マリーナから約億14円で購入。22日購入契約を結び、さらに同作を1992年開館予定の愛知県新文化会館に寄贈するため、31日愛知県知事に目録を手渡した。

建造物文化財新指定

1988年03月

文化財保護審議会(斎藤正会長)は28日、建造物関係の重要文化財として、沖縄・慶留間(けるま)島の旧家高良家住宅など建造物3件を新たに認定するよう中島文相に答申した。また三重県鈴鹿郡の地蔵院本堂および鐘楼が、大正9年に指定済の同院愛染堂に次いで追加指定。これで建造物関係の重要文化財は、2010件3252棟となった。

日本芸術院賞決定

1988年03月

日本芸術院(有光次郎院長)は28日、昭和62年度(第44回)の日本芸術院賞受賞者10名を内定した。第1部美術関係では、恩賜賞に洋画家大内田茂士(昭和62年日展出品作「卓上」に対して)、芸術院賞に日本画家鈴木竹柏(昭和62年日展出品作「気」に対して)、彫刻家中村晋也(昭和62年日展出品作「朝の祈り」に対して)、工芸家三谷吾一(昭和62年日展出品作「潮風」に対して)、建築家池原義郎(早稲田大学所沢キャンパス(昭和62年3月完工)に対して)が、それぞれ選ばれた。授賞式は6月6日、東京上野の日本芸術院会館で行なわれた。

国立美術館4館、30億円で名画40余点購入

1988年03月

貿易黒字削減のため、昨年7月文化庁から補正予算30億円が計上され、国立西洋美術館、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館に分配されたが、このほどその購入内訳が明らかとなった。国立西洋美術館はシニャック「サン・トロペの港」など計5件、東京国立近代美術館はカンディンスキー「全体」ほか、京都国立近代美術館はモンドリアン「コンポジション」等4件、国立国際美術館はピカソ「ポスターのある風景」ほか、4館で計40余点が購入されたことが明らかとなった。

人間国宝指定

1988年03月

文化財保護委員会(斎藤正会長)は25日、重要無形文化財保持者(人間国宝)として2名を新たに認定するよう、中島文相に答申した。美術関係では、友禅染めの羽田登喜男が選ばれた。これで人間国宝は延べ179名、うち現存70名となった。

文化財の新指定(美術工芸品)、文化財選定保存技術指定

1988年03月

文化財保護審議会(斎藤正会長)は26日、国の重要文化財として美術工芸品53件を新たに指定するよう中島文相に答申した。今回国宝指定はなく、重要文化財として絵画9件、彫刻8件、工芸品7件、書跡・典籍7件、古文書5件、考古資料12件、歴史資料5件が答申された。藤ノ木古墳出土品、紙本著色泰西王侯図、浦上玉堂筆秋色半分図、織田信長自筆書状などが含まれ、これで重要文化財は9456件(うち国宝827件)となった。 また同審議会は、同じく26日、文化財の「選定保存技術」として、刀装・甲冑金具(宮島市郎)、刀剣金具?製作(赤野栄一)、屋根瓦製作(小林章男)、漆掻き用具製作(中畑長次郎)の4件を選定し、それぞれ1人を技術保持者に認定するよう、中島文相に答申した。

岡山県立美術館開館

1988年03月

3月18日岡山県立美術館(岡山市天神町8-120)がオープン、開館記念展として18日から4月17日まで「岡山の絵画500年-雪舟から国吉まで」を開催した。同館は6212㎡の敷地内に総工費約50億円をかけて建設され、岡山県総合文化センターから移管された作品400点と新たに購入した作品100点の計500点を現在収蔵している。

平安京跡から寝殿造りの全容出土

1988年03月

京都市下京区中堂寺南町の平安京跡から、18日までに高位の貴族邸跡と見られる19棟の平安初期寝殿造りの遺構が出土した。昨年9月から京都市埋蔵文化財研究所が発掘調査していたもので、これまでも部分的出土はあった寝殿造りの全容が出土したのは初めてで、画期的な発見となった。

東大寺中性院全焼

1988年03月

東大寺二月堂のお水取が行なわれた12日午後10時50分頃、東大寺境内の塔頭中性院の庫裏から出火、全焼した。同院本堂の重要文化財・弥勒菩薩立像は、京都の財団法人美術院に修理に出されており、無事だった。

ガンダーラ石仏像真贋論争、法廷へ

1988年03月

昨年春奈良国立博物館で開催された特別展「菩薩」展に出品されて以来、所有者の医療法人亀広記念医学会と同博物館の間で起こったガンダーラ石仏をめぐる真贋論争は、14日亀広記念医学会が国を相手に約5千万円の国家賠償請求訴訟を大阪地裁に起こした。これにより、真贋論争は法廷に持ち込まれることとなった。また同論争については、23日の衆議院法務委員会でも取り上げられ、研究者と文化庁の間で議論がなされた。

昭和62年度芸術選奨

1988年02月

昭和62年度芸術選奨(第38回)が、25日文化庁の選考委員会で決定。美術関係では、文部大臣賞に日本画家工藤甲人(本名儀助)(工藤甲人展の諸作品は、透徹した自然観照と豊かな詩的幻想を結合させた独自の境地を築いた)、グラフィックデザイナー永井一正(富山県立近代美術館の一連のポスターは、鋭い感覚による特異な形態と表現で独自の世界を創造)が、また新人賞に小清水漸(小清水漸近作展の自然と人間のかかわりあいを具体化した出品作)が、それぞれ受賞した。授賞式は、3月23日東京上野の日本芸術院会館で行なわれた。

川端竜子賞決定

1988年02月

日本画の振興を目的に和歌山市が創設した川端竜子賞の第2回受賞者が決定。大賞に若山千麻子「環」、優秀賞に谷村能子「蓮池」、渋谷郁子「冬の午後に」がそれぞれ選ばれた。

世界ポスター公募、最優秀賞に福田繁雄

1988年02月

「ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)に関する国際学者会議」が世界中から公募したポスターコンテストで、福田繁雄の作品が最優秀賞を受賞した。同コンテストは、「1938年11月10日夜のドイツにおけるユダヤ人迫害」から50年を迎えるのに際し、英国オックスフォードなどで会議や公開ミーティングが行なわれるのにあわせて、視覚に訴える企画として行なわれたもの。

銀行倶楽部保存の要望書提出

1988年02月

歴史的建造物の保存が各地で問題となる中、再開発の危機に直面している東京都千代田区丸の内の銀行倶楽部の建物を保存するよう、美術家連盟が東京都生活文化局に要望書を提出した。同建物については、文化庁文化財保護部や日本建築学会も保存運動を働きかけている。

没後10周年「三木富雄をしのぶ」展開催

1988年02月

’60年代から’70年代にかけての反芸術の時代に、耳の彫刻を作り続けた三木富雄の没後10年を記念し、「三木富雄をしのぶ」企画が、15日から3月19日まで、ギャルリー・ところで開催された。篠原有司男、高松次郎、田中信太郎ほかの賛助出品、東野芳明の参考出品を含め、77点が出品された。

東京都、美術品購入に75億円の基金創設

1988年02月

東京都教育庁は、平成5年度以降に開設される予定の新美術館2館の収蔵美術品購入のため、資金として「美術資料購入基金」を設置することを決定した。基金の総額は75億円で全国一となる。現代日本美術を中心に幅広い視点から約1千点を収集する予定。

パリでドガ、ゴッホの大規模展開催

1988年02月

パリでドガ、ゴッホの大展覧会が相次いで行なわれた。ドガの歴史画、肖像画、風景画、モノタイプ、踊子、競馬など300余点を集めた回顧展は、9日から5月16日までグラン・パレで、また「パリのヴァン・ゴッホ」展が、2日から5月15日までオルセー美術館で開催され、入場制限も行なわれる好評となった。

荒川豊蔵回顧展開催

1988年01月

志野と瀬戸黒の人間国宝で文化勲章受章者の故荒川豊蔵の歿後3年を機に、「荒川豊蔵回顧展-その人と芸術」展が開催された。初期から晩年までの代表作150点と、写生帖・桃山志野発掘の資料、晩年傾倒した漆芸、金工などが出陳され、26日から31日までの日本橋三越を皮切りに、全国各地を巡回した。

昭和会賞決定

1988年01月

昭和生まれの作家を対象に具象絵画・彫刻の新人登竜門として昭和41年に発足した昭和会賞の第23回受賞者が、29日の選考委員会で決定。昭和会賞に安達時彦(絵画)「如月」、林武賞に長江真弥(彫刻)「RELATIONS」、優秀賞に堀晃(絵画)「海の話し」、増田浩一(絵画)「白い翼」が、それぞれ選ばれた。

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