文化庁、補正予算で名画購入

1978年11月

ドル減らしの緊急輸入策の一環として、文化庁は美術品(15億円)を購入することが28日の閣議で了承された。これは、補正予算に組まれた総合経済対策に基づくもので、前例のない大規模な購入となる。購入が決定している美術品は、アンリ・ルソー作「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家たちを導く自由の女神」(2億3千9百万円、東京国立近代美術館)、マチス作「鏡の前の青いドレス」(1億5千万、京都国立近代美術館)、ピカソ作「静物」(8千万、同前)、ピエト・モンドリアン作「コンポジション」(7千万、同前)、ピカソ作「道化役者と子供」(1億9千3百万、国立国際美術館)、同「肘かけ椅子に座る裸婦」(5千万、同前)、カルダー作「ロンドン」(彫刻、6千8百万、同前)の8点。また、12月8日にはルーベンス作「ソドムを去るロトとその家族」(1億4千8百万、国立西洋美術館)、セザンヌ作「ジャ・ド・ブッファンの出口」(1億3百万、同前)の購入も発表された。

日本芸術院新会員決まる

1978年11月

日本芸術院(院長高橋誠一郎)は、20日今年度の会員補充選挙の開票を行い、第1部美術部門から3名の新会員を選んだ。新会員は日本画家で日展参与の森白甫(80歳)、洋画家で日展監事の高田誠(65歳)、建築家で早稲田大学名誉教授の今井兼次で(83歳)の3名である。

富山県でピカソの作品を購入

1978年11月

富山県は建築計画を進めている県立美術館の収蔵品として、このほどパブロ・ピカソの初期の作品「広場の入り口」(1900年作)を約2億円で購入することを明らかにした。

山梨県立美術館、ひろしま美術館、古代オリエント博物館開館

1978年11月

前年度にミレー作「種まく人」などを購入して話題を集めた山梨県立美術館(館長千沢楨治)は、11月3日甲府市貢川1丁目4番27号に開館した。同館は敷地37,950㎡,建物延面積6,883㎡をもち、前川国男建築設計事務所などの設計による。開館記念展として、企画展「ヨーロッパの風景画」、常設展「ミレーとその周辺」「県関係作家」展他を開催した。また、同日広島市基町中央公園に広島銀行創立百周年記念事業として印象派を中心に収集したひろしま美術館が開館した他、東京池袋サンシャイン・シティ・文化会館7階に古代オリエント博物館(館長江上波夫)も開館した。

福岡市がミロの作品を購入

1978年10月

福岡市は、来秋開館予定の福岡市美術館の収蔵品として、このほどホアン・ミロの作品「ゴシック教会でオルガン音楽を聞いている踊り子」(1945年作)を約2億8千万円で購入することを決定した。 

日本の書展

1978年10月

飛鳥時代から江戸時代までの書の名品350点を集めた「日本の書展」が東京国立博物館で10日から11月26日まで開催された。

文化勲章受章者、文化功労者決定

1978年10月

文化勲章者並びに文化功労者が27日の閣議で決定した。文化勲章には美術部門では陶芸家で日本芸術院会員の楠部弥一(76歳)が、文化功労者には日本画家で日本芸術院会員の小倉遊亀(83歳)、洋画家で独立美術協会会員の福沢一郎(80歳)が、それぞれ選ばれた。

サンパウロ美術館展

1978年09月

ラファエルロからルノワールまでの名画50点を集めたサンパウロ美術館展(主催:サンパウロ美術館、毎日新聞社)が、21日から10月10日まで東京大丸で開催された。同展は東京会場のあと、大阪、青森、福井、福岡、熊本、名古屋を巡回した。 

エルミタージュ秘宝展覧会

1978年08月

東京国立博物館、日本経済新聞社主催による「エルミタージュ秘宝展」が22日から10月8日まで公開された。門外不出というレンブラントの「ダナエ」を中心に、そのほかスキタイ金器が展示され、ソ連側代表団も多く来日し、盛況を呈した。 

中村正義賞設置

1978年07月

从(ひとひと)会では、昨年死去した創立会員の中村正義をしのび、中村正義賞(対象は無所属にして、埋もれた有能な作家)を設置した。昭和53年度第1回該当者はなかった。 

第1回日本アジア、アフリカ、ラテンアメリカ美術家会議

1978年07月

日本アジア、アフリカ、ラテン・アメリカ美術家会議(議長針生一郎)は7月11日~21日の会期で「第三世界とわれわれ―人間と自然の復権」と題する展覧会を東京都美術館で開催した。同会議は日本美術の西洋追随、近代主義偏重を問い直し、アジア、アフリカ、ラテン・アメリカ諸国の美術交流を通じて新らたな美術を模索しようとするもの。

中国関係書画寄贈

1978年06月

21日住友グループが明らかにしたところでは、元住友本社々長住友吉左衛門コレクションの国宝「秋野牧牛図」、重文「黄山図」等を含む中国関係の書画約100点を財団法人泉屋博古館に寄贈した。

UIAオーギュストペレー賞

1978年06月

国際建築家連合(U・I・A)が国際的な視野に立って設けている表記の賞に建築家菊竹清訓が受賞した。同賞は建築および建築に関する応用技術に、とくに卓越したプロジェクトを創作した作家に与えられる。授賞式は10月メキシコ市で開かれた第8回UIA世界会議で行われた。なお同賞は、U・I・A初代会長であったフランスの建築家オーギュスト・ペレーを記念して設けられた。

to page top