堂本尚郎ビエンナーレ展で受賞

1964年06月

第32回ビエンナーレ国際展が、25日からヴェネチアで開催され、日本からの出品者の1人、パリ在住の堂本尚郎が大賞につぐ「アーサー・ライワ賞」(100万リラ=約60万円)を獲得した。

旧江戸城清水門の解体修理

1964年07月

千代田区代官町にある旧江戸城の清水門(重要文化財)は、300年ぶりに、解体修理されることになり、文化財保護委員会の手で工事が始められた。

西本願寺障壁画もヒビ割れ

1964年04月

異常乾燥の天候が、智積院障壁画を傷つけたことは先に記したが、21日、京都西本願寺の国宝建造物白書院の障壁画にも3ヶ所のヒビ割れが発見された。

平城宮朱雀門跡を発見

1964年06月

奈良国立文化財研究所は平城宮跡の発掘調査をすすめているが本月24日に至り、同宮跡南端中央部で平城宮の正門にあたる朱雀門の跡を発見し、推定されていただけあつた同門の存在を確認するとゝもに、その規模をも判然とさせた。それによると往時の朱雀門は東西25.8米、南北10.3米、18本の柱を持ち中央3ヶ所に扉があったと推せられる。

智積院襖絵にヒビ割れ

1964年04月

17日、京都東山区智積院の国宝襖絵中3面に異常乾燥のためヒビ割れが出来ていることが発見された。19日、京都府文化財保護課により調査が行われたが、幸いにも修理は比較的容易にできるもようである。

パリで熊谷守一展

1964年04月

パリの一流の画商、ダヴィッド・エガルニエの画廊で21日から6月6日まで、わが画壇の異色的な長老、熊谷守一の個展が開かれた。出品作品は、昭和28年の「上向きの裸婦」から近作まで油絵48点、日本画18点。昨年来日したダヴィッド夫妻が「ヨーロッパにはみられないユニークな作風」だと個展開催にふみきったという。

四国八十八ヶ所霊場調査

1964年04月

文化財保護委員会は、昭和39年度より4年計画で、四国八十八ヶ所霊場の調査に着手した。その初年度として、11日から10日間、愛媛県下の霊場二十二ヶ所を含めた60ヶ所の調査を行い、1196件の美術工芸品を調べ、多くの注目すべき遺品の確認を行った。

現代イギリス彫刻展

1964年04月

「現代イギリス彫刻展」が東京・京橋のブリヂストン美術館で2日から6月7日まで開かれた。(引き続き京都・岡崎の国立近代美術館京都分館で6月17日から7月8日まで開かれた。英国文化振興会、国立近代美術館京都分館、ブリヂストン美術館、朝日新聞社主催)。ムーア、ヘップワース、アダムス、アーミテージ、バトラー、チャドウイック、メドース、ダルウッド、パオロッツィのイギリス現代彫刻界のベスト・ナインを揃え、しかも1950年以後の作品5点づつを集めた注目すべき展覧となった。

奈良般若寺で金銅仏発見

1964年04月

奈良般若寺の十三層石塔は、26日より奈良県教育委員会の手で解体修理が行われていた、28日に至って、五層目の石をくり抜いた穴から、白鳳を下らぬと鑑定される金銅仏が発見され、注目をあびた。

ミロのビーナス特別公開

1964年04月

ルーブル美術館の世界的な至宝として有名な「ミロのビーナス」が、はるばる海を渡ってきて、東洋で初のオリンピック開催都市東京で公開された。(東京上野の国立西洋美術館で8日から5月15日まで、ひき続き京都美術館で5月21日から6月25日まで開かれた。国立西洋美術館、朝日新聞社、京都市主催)

日本芸術院賞決定

1964年04月

昭和38年度第20回日本芸術院恩賜賞と同院賞の受賞者が16日に決定し、授賞式が5月19日に行われた。美術関係者は次の通りである。 恩賜賞 中川紀元(洋画) (長年にわたる芸術上の功績に対し) 芸術院賞(第一部・美術) 山本丘人(日本画) (第27回新制作展出品「異郷落日」および連年の作に対し) 岡鹿之助(洋画) (昭和38年白木屋の回顧展作品ならびに多年にわたる業績に対し) 辻光典(工芸・漆芸) (第6回日展出品、装飾画「クノサス」に対し)

美術関係の生存者叙勲

1964年04月

28日戦後第1回目の生存者叙勲が発表された。美術関係では、勲二等旭日重光章=上野直昭(元国立博物館長、東京芸術大学長・81才)、勲三等旭日中綬章=中沢弘光(洋画・日本芸術院会員・89才)、勲六等単光旭日章=田中朝吉(七宝焼製作・87才)にそれぞれ叙せられた。

五輪記念の百円銀貨の図案決まる

1964年04月

東京オリンピックを記念した百円銀貨の図案を募集中だった大蔵省は8日、その入選作を決定発表した。応募総数30,512点。一席の図案は表が聖火台と五輪のマークを中央に浮き出させ、裏の上部にローマ字でTOKYO、1964としたオリンピックムードのもの。神戸大丸デパート勤務の前島昌子(20才)の図案が一席(50万円)として採用された。

ロシア秘宝展開催

1964年04月

これまでほとんど世界に紹介されなかったソ連の古い文化財が、日本ではじめて公開される運びとなり、東京国立博物館と日本経済新聞社が主催して11日より5月17日までに東京国立博物館で開かれた。紀元前数世紀のむかしに南ロシアに花咲いたスキタイ文化の遺品、中世キリスト教絵画、クレムリン宝物殿の宝物など約230点に及びソ連の秘宝が、同館の表慶館の全室を使用して展観された。

第5回国際造形芸術会議日本で開催に決定

1964年04月

国際造形芸術連盟(IAPA)の主催する「第5回国際造形芸術会議(第5回総会)」が2年後の昭和41年10月11日から16日まで日本・東京都で開かれることに決まった。これは本月2日から4日まで、IAPA日本委員会委員長・益田義信が出席のもとにパリで開かれた第18回執行委員会で正式決定したもの。会議の主要テーマは、「公衆の美術理解に関する美術家の任務」(東西諸地域における一般民衆の美術理解に関する現代美術家の役割りの重要性)と定められた。

ユーゴ国際彫刻家シンポジウム参加の日本代表決定

1964年04月

本年の7・8月にユーゴスラヴィアで開かれるフオルマ・ヴィヴァ主催第4回国際彫刻家シンポジウムに例年通り日本美術家連盟で参加希望者をつのっていたが、応募者20名について同連盟彫刻部委員会が7日選考を行ない、下記の通り3名の代表作家を決めた。なお本年から新たに鉄材彫刻班が加えられた。 <石彫>島野重人(二紀会同人) <木彫>村井浩(行動美術協会々員) <鉄材彫刻>小田襄(新制作協会協友)

読売アンデパンダン展中止

1964年03月

昭和24年から毎年この月に開催されていた読売新聞社主催のアンデパンダン展が、昨年の15回展をもって今春から中止された。去る1月12日主催者側からの一方的通告によって突然その歴史が閉じられたので、殊に若い世代の作家や批評家たちの間で種々の論議を呼び波紋をおこした。

高村光太郎賞決定

1964年04月

第7回高村光太郎賞は前月6日、造型部門2名、詩部門1名が選考委員会で決定、2日東京銀座の資生堂で授賞式を行った。 〔造型部門〕「Mu99」(毎日国際展出品)吾妻兼治郎(彫刻家、ミラノ在住)、「道無」(朝日国際彫刻シンポジウム)水井康雄(彫刻家、パリ在住) 〔詩部門〕詩集「聚落」山崎栄治(詩人、横浜国立大学助教授)

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