文化財専門審議会

1962年03月

文化財専門審議会は、新たに国宝7件、重要文化財89件、重要無形文化財1件、史跡2件の指定、史跡の指定解除1件、その他を答申、それに基く決定が30日に行なわれた。

日本名陶百選展

1962年01月

日本陶芸の名品のうち、とくにすぐれたもの100点を選んだ「日本名陶百選展」が、日本経済新聞社の主催のもとに1月5日から21日まで、日本橋高島屋で開かれ、国宝、重文25点を含む、名品が並べられた。

「フランス美術展」京都で開催

1962年01月

昨年11月3日から70日間にわたつて東京上野の国立博物館で開かれていた「ルーブルを中心とするフランス美術展」は15日で終了、21日から3月15日まで京都市美術館で関西展が行なわれた。

朝日賞決定

1962年01月

昭和36年度第32回朝日賞の受賞者が3日発表された。美術関係では、「東京文化会館ほか一連の作品に示された近代建築への貢献」により前川国男に文化賞が贈られた。

平城京跡の買い上げ決定

1962年12月

文部省では、その完全な保存につき、各方面で要望されていた平城京跡を国費42,700万円で買い上げることに、28日決定した。

奈良で古墳発掘

1962年12月

橿原考古研究所では奈良県高市郡明日香村の鑵子塚古墳の発掘を7回行つたが、その結果、立室の規模が同村の石舞台古墳より大きく、珍らしい構造のものであることがわかつた。 

興福寺阿修羅像型どりで問題化

1962年12月

17日興福寺の国宝彫刻八部衆のうち阿修羅像の模作を東京の業者が申し入れ、許可したところ約束に反して直接型どりを行ない、各新聞が取上げたが、像自身には実害なく問題は解決した。

「中国美術史研究日本学術調査団」中国に出発

1962年12月

中国人民対外文化協会の招待により3週間の予定で18日、中国美術見学に出発した。調査団は団長米沢嘉圃、藤田経世、長広敏雄、宮川寅雄、吉沢忠の5名の外、日中文化交流協会の白戸吾夫氏が加わつた。美術関係者の訪中は今度で3回目だが、美術史研究家だけの訪中は初めてである。

平櫛田中、「五浦の釣人」完成記念展

1962年12月

平節田中は、去る2月以来、茨城県五浦で釣に親しんでいた岡倉天心の面影を、木彫で制作していたがこの程完成したので、発表をかねて旧作をも展観した。天心像は釣竿とビクを手にした姿で頭部は桜材、体躯は玉樟で高さ2.4米、来春、更に箔置、彩色して院展に発表のあと茨城大学五浦研究室(五浦の旧天心邸)に置かれる。21日から26日まで東京日本橋三越で開かれた。

近藤家所蔵富岡鉄斎展

1962年12月

大和文華館では、愛媛県松山市三津浜の近藤家所蔵の鉄斎書画跡、書簡を調査し、これら未公開の書画跡45点と、書簡95通に関する調査結果を、展観した。会期は1日から昭和38年2月10日迄。

山梨県で民家の特別調査

1962年12月

文化財保護委員会による昭和37年度の建造物調査(民家調査)が山梨県下で行われることになり、その第1回予備調査が4日から8日まで塩山市付近について行われた。

文化財専門審議会

1962年11月

文化財専門審議会で、絵画11、彫刻4、工芸品13、書跡7、考古5件、の重要文化財指定が答申され、それにもとずき11月30日指定された。

京都府、長岡宮跡の買上げ補助きめる

1962年11月

長岡宮跡の調査は昭和30年、34年、36年の3回にわたり、梅原末治博士、福山敏男博士らによつて行われ、多くの建物跡が確認されたが、その遺跡は宅地造成のため危機に面していたが、京都府教育委員会の英断により、大極殿、小安殿跡を含む地域を同府が買上げて保存することになり、買上げ事業に対し補助金18,227,000円の交付が決定された。

東京国立文化財研究所保存科学部庁舎竣工

1962年11月

新庁舎は昭和36年11月27日地鎮祭を行ない、本年3月28日竣工、旧庁舎からの移転も完了したので20日竣工披露を行なつた。鉄筋2階建て建坪338平方米、延坪662平方米で総工費約2,000万円、内部は物理、化学、生物、修理技術、の4研究室に分かれ、最新の実験装置を備え、今後、文化財の科学的研究に一層威力をそえることになつた。

日本美術家会館完成

1962年11月

日本美術家連盟が国際的美術家センターにしようと中央区銀座東3ノ2に建設中だつた日本美術家会館がこのほど完成し15日披露した。同会館は地上7階、地下1階、建築綜合研究所設計管理、清水建設施工で日本美術家連盟は5階から7階まで使用し4階以下は芸術関係の団体が入ることになつている。

文化財「覚え書き」を作る

1962年11月

文化財保護委員会では、戦災などで焼失した貴重な文化財を写真や製図その他の資料によつて永久に記録する「文化財覚え書き台帳」の作成に着手した。

「アメリカ今日の美術102人展」開催

1962年11月

現在アメリカで活躍する作家たちの作品を1点づつ集めた、アメリカ現代美術を紹介する展覧会(ウィスコンシン州のH・F・ジョンソン・コレクション)海外18ケ国巡回展の第1回展として13日から12月5日までブリヂストン美術館で開かれた。同美術館と朝日新聞社の共催。

ピカソ展

1962年11月

ピカソの代表作「ゲルニカ」をめぐる彼の版画・素描・挿絵など63点の作品が国立西洋美術館、朝日新聞社、アート・フレンド・アソシエイションの共催で、3日から12月23日まで国立西洋美術館で展覧された。これらの作品は1937年のスペイン内戦を契機として作られたもので、それを集約した作品「ゲルニカ」そのものは将来されなかつたが、「ゲルニカ」誕生前後のピカソのイメージの変転の様子が、几帳面につけられた日付によつて辿られるという興味ばかりでなく、ともすれば個人的な世界の内部でのみ営まれがちな現代芸術において、個人と社会との関わり合いをも見事に示す今世紀の代表作の1例としてもまた注目すべき展覧会であつた。

パリで日本文人画展

1962年11月

浦上玉堂、池大雅、白隠、鉄斎ら日本文人画家の作品約200点が、読売新聞社の主催により9日から、約2ケ月間、パリのプチ・パレで展観され、好評をおさめた。

日本服飾美術展

1962年11月

各時代、各階層を通じての日本の服飾の流れを展望する大規模な「日本服飾美術展」が2日から12月2日まで、東京国立博物館で催され、国宝11点、重要文化財24点をはじめ、約400点の遺品および参考美術品が出陳された。

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