パキスタン古文化展

1961年03月

パキスタン古代文化の粋を紹介する大規模な展覧会が毎日新聞主催、パキスタン大使館後援のもとに3月22日から4月9日まで東京上野松阪屋で行なわれ、引続き名古屋、大阪でも展示された。

中村岳陵展

1961年03月

四天王寺金堂壁画による昭和35年度「毎日芸術大賞」「朝日文化賞」の受賞を記念する回顧展である。毎日新聞社主催で3月28日から4月2日まで日本橋三越で開かれ、明治期の作品から今回の壁画制作以前までの代表作50余点が展観された。

日光東照宮の薬師堂焼失

1961年03月

15日午後7時5分ごろ日光東照宮境内の重要文化財、薬師堂西側から出火、同堂を全焼、堂内天井に描かれていた”鳴竜”も焼失した。

芸術選奨決定

1961年03月

芸能、文学、美術など、年度内に秀れた作品を残し、我国の芸術の進歩につくした人々に贈られる文部省の芸術選奨第11回(昭和35年度)受賞者が8日決定した。演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、古典芸術、評論その他、の部門があり、美術関係では片岡球子(昨年度院展出品の「渇仰」及個展作品に対し)、亀倉雄策(我国デザインの近代化に影響を与え、宣伝美術の育成につくした業績に対し)が受賞した。受賞式は4月7日で賞金5万円と賞状がおくられる。

長谷川利行名作展

1961年03月

日本経済新聞社主催で3月7日から12日まで日本橋三越で開催。大正から昭和へかけて洋画界に異彩を放った長谷川利行の作品展でこれほど大規模に扱われたのはめずらしく、100点近く陳列された。なお2月末にも東京兜屋画廊で回顧展が催された。

故ワーナー博士に感謝状

1961年02月

奈良・京都を太平洋戦争の戦禍から救った故ラングドン・ワーナー博士(1955年死去)に対し日本観光協会(足立正会長)から感謝状を贈ることになった。

日本木彫会解散

1961年02月

内藤伸のひきいる日本木彫会では、会員総会を開き協議の結果、本来の性格を一層生かすため解散を決議し、30余年の歴史に終止符をうつことになった。なお解散声明には、今後有志相集り、よりよき研究団体として新発足することをのべている。

美術ジャーナル賞設定

1961年02月

美術雑誌「美術ジャーナル」が設定した「新人賞」の第1回受賞者として、斎藤寿一(版画・春陽会)、戸津侃(彫刻・行動美術)の2氏が選ばれた。審査は、土方定一、滝口修造など5名の評論家によって行なわれた。

熱海パゴタ落成

1961年02月

昭和29年インドのネール首相から世界平和の願いをこめて日本に贈られた十つぼの仏舎利を納める3番目のパゴダが熱海市錦ヶ浦の曽我山山頂に完成、25日落慶法要が行なわれた。

高村光太郎賞決定

1961年02月

第4回高村光太郎賞が25日発表され、造型部門では向井良吉「蟻の城」(昨年度行動美術展出品)、白井晟一「東京浅草善昭寺本堂・群馬県松井田町役場・秋田県雄勝町役場など一連の作品」が受賞した。なお建築作品の授賞は今回が初めてで、選考対象の範囲が、詩部門とともに拡げられたのは注目される。なお高村光太郎賞は賞金5万円で、昭和33年高村光太郎全集の印税を基金に、詩と造型部門を対象に設けられたものである。

平賀亀祐に叙勲

1961年02月

政府は21日の閣議で平賀亀祐に勲3等瑞宝章を贈ることを決めた。平賀亀祐は在仏35年に及び、同国ではフランス美術文化勲章、フランス学士院章、ル・サロン金章などを受領している。日本政府からの叙勲は在留邦人の困救者の救済や松方コレクション返還に尽力した功に対し贈られたもの。昨年から帰国中で3月再び渡仏するが、民間人として生前の叙勲は異例の措置である。

文化財保護委員会委員長の後任決定

1961年02月

文化財保護委員会委員長は、昭和35年7月河井前委員長の死去以来、矢代幸雄委員がその職務を代行してきたが、2月20日河原春作が新に文化財保護委員会委員に任命され、更に同24日、文化財保護法第12条第1項の規定により委員長に互選された。河原新委員長は、文部次官、重要美術品等調査委員会々長、文理科大学長、大妻女子大学長などを歴任現在に及んだ。

永仁の壺、偽作と断定

1961年02月

かねて偽作問題を引起していた通称”永仁の壺”は昨年末から進められてきた科学調査によってこのほど同作品のほか、同じ古瀬戸の二つの重要文化財も偽作であることがはつきりした。こうした文化財行政の不手際について、衆議院の文教委員会では24日関係者をよんで責任を追及した。

第1回南画院展

1961年02月

昨年結成された日本南画院(松林桂月会長)の第1回展覧会が9日から15日まで東京都美術館で開かれ、白井烟嵓に文部大臣賞が、戸田浩堂、松本郭南に院賞がそれぞれ授与された。

現代スペイン絵画展

1961年02月

国立近代美術館では、同館並びに朝日新聞社主催、スペイ大使館、外務省、交部省後援で、2月11日から3月12日まで現代のスペイン絵画展を開いた。出品作家、作品はすべてスペイン側の選考によるもので、その最高責任者であるスペイン外務省の国際展覧会部長ルイス・ゴンザレス・ロブレスは、この展覧会は、現代スペイン絵画のもつ情緒的な諸傾向、つまり具象から非具象、さらに大胆な実験を試みるアンフォルメルを経て、新しい材料を用いた造形に突き進むものまで、すべて空間と光の問題設定に主力を注いでいる画家達の諸傾向を、一望のもとに比較鑑賞出来るように意図したものであると、のべている。

院展彫塑部解散

1961年02月

日本美術院彫塑部の同人、新海竹蔵山本豊市、関谷充、桜井祐一千野茂の五氏はこのほど美術院に離脱届を提出した。これは、この数年院展彫塑部内にあった石井派と新海派の芸術主張の対立、派閥闘争の結果とみられる。5氏の離脱届を受け取った日本美術院では理事会を開き”ことここにおよんだ責任は他の彫塑部同人も負わねばならない”との結論を出し、存続を主張する石井鶴三を説得して13日彫塑部の解散を決議、14日発表した。

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