「安井記念賞」設定

1956年12月

安井曽太郎の業績をながく記念する事業の一つとして、「安井曽太郎記念賞」が設定された。これには、安井曽太郎遺作展の純益の一部が当てられるもので、優秀作品を発表し将来有望とみられる新進洋画家一名に対し、正賞時計一個、副賞二○万円が贈られる。来年から実施され、故人の命日の一二月一四日に受賞者を発表し、運営は日本美術家連盟会長前田青邨、国立近代美術館々長岡部長景ほか六名の運営委員があたり、受賞者選考には別に選考委員をきめる。

朝日広告賞(第一部)

1956年11月

昭和三一年度朝日広告賞第一部は次の通り決定発表された。 新聞広告用デザイン 新聞広告賞―高橋清隆、三沢幸三合作(大日本セルロイド) 広告写真 朝日広告賞―海老原一雄(第一生命保険)

世界美術展に川合玉堂作品出品

1956年11月

運輸省では来年一年間アメリカ主要都市を巡回する「世界美術展」(官設旅行機関国際同盟―IUOTO主催)に川合玉堂作「鵜飼」を出品することになり、二八日発送した。

飛鳥寺第二次発掘

1956年11月

五月に引続き二○日から開始された飛鳥寺発掘は着々成果をあげ、今回は東金堂、中門、南大門等の規模がほぼ明らかとなつた。

商業デザイン受賞者

1956年11月

毎日新聞社主催日本宣伝美術会協賛による第二四回産業デザイン振興運動「一九五六年度商業デザイン」表彰式が二○日行われた。 受賞次の通り A部門(新聞広告図案)内閣総理大臣賞 天野秀夫(デザイン) 上野壮夫(文案) B部門(ポスター図案)通産大臣賞 秋房高保 C部門(コマーシャル・フオト)通産大臣賞 沢田外喜他二八名

国宝、重要文化財新指定

1956年11月

文化財保護委員会では一六日、国宝第一○回、二八点、重要文化財第九回、一四八点の新指定を発表した。今回の国宝中には李廸紅白芙蓉図、檜図屏風、東大寺僧形八幡神像及秋萩帖等が含まれ、これまでの累計は国宝七九八点、重文六八八三点となつた。

源氏物語絵巻展

1956年11月

日本経済新聞社では創刊八○周年を記念して、根津美術館との共催で、一六日から一二月三日まで同館で源氏物語絵巻の展観を行つた。源氏物語絵巻の徳川黎明会、益田家の両本の現存分全部をはじめて公開したもので、参会者も多く、評判もよかつた。

雪舟展

1956年11月

雪舟歿後四五○年記念行事として、京都国立博物館で一○日から二四日まで開催、東京の春の展覧会と同様の企劃であつたが、京博独自の見解に基いた陳列が行われた。

米国から工業デザイナーを招請

1956年11月

通産省産業工芸試験所ではアメリカの工業デザイナー三名を招請し、東京及び大阪名古屋に一二日から三週間に亘つて講習会を開きインダストリアル・デザインに於ける一般知識と実技を指導した。

毎日出版文化賞

1956年11月

第一○回毎日出版文化賞の一○書が決り、三日同社で贈呈式が行われた。美術関係では日本色彩の文化史的研究に専念する前田千寸著「むらさきくさ」がある。

野口英世博士胸像贈呈式

1956年11月

故野口英世の偉業を慕う米国人たちの手で、博士の胸像が作られ、九日国際文化会館で関係者により贈呈式が行われた。胸像は彫刻家ハフの製作になり、高さ三三吋で「米国加州アラメダ海軍航空基地協会は米国民を代表して日米友好親善の象徴として日本国民へ贈呈する」と刻まれており、郷里の小学校に送られる。

ノルウエーの壁掛けを都に贈らる

1956年10月

開都五○○年と世界市長合同とを祝つてスカンディナヴィア航空から、ノルウエーのムーセイド作手織壁掛けが二九日都に贈られた。壁掛けは縦一米、横五○糎ほどの極彩毛糸織で、教会の窓外を馬に乗つて散歩する王女の図が織られている。

藍綬褒章受領者

1956年10月

通産省の工業標準化運動功労者表彰式が二九日行われ、一五日政府が藍授褒章授与に発令した六名に通産大臣から同章が伝達された。建築関係で、日本都市計画学会々長の内田祥三が選ばれた。

仏教美術展

1956年10月

東京国立博物館では秋の特別展として、仏紀二五○○年を記念する仏教美術展を二五日から一一月二五日まで開催した。点数約一六○点、釈迦、顕教、浄土教、密教、垂迹、仏具等の関係部門に大別して展示され、仏教芸術の全分野にわたる名品が出揃つて壮観であつた。

吉村芸大助教授米国デザイン学校で表彰さる

1956年10月

芸術大学建築科の吉村順三助教授は、建築デザインの進歩に貢献した理由で、ニューヨーク、パーソンズ財団経営になるパーソンズデザイン学校から表彰された。これは同校六○周年記念事業として行われたもので、国際関係四人、国内七人を選び、同助教授は一昨年ニューヨーク近代美術館に寄贈した同館庭に造られた「日本の家」その他の建築デザインが認められたものである。

欧州で日本古美術展開催に決定

1956年10月

文化財保護委員会では、欧洲各国の希望で日本古美術展を計画中であつたが、来春より三三年にかけ、仏、英、蘭、伊の四ヶ国で開催することに決定した。

文化勲章並びに文化功労年金受領者

1956年10月

昭和三一年度、第一五回文化勲章並びに第六回文化功労年金受領者九名が二三日正式に決定し、一一月三日「文化の日」に授賞式が行われた。美術関係では洋画家坂本繁二郎が文化勲章を受領した。

正倉院展

1956年10月

奈良国立博物館で正倉院展が開催されるようになつて第一○回の展観であり、聖武天皇の一二○○年忌にもあたるので、本年は特に記念展として御遺愛品を中心に八八点を選んで、二一日から一一月三日まで展観した。

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