対決―巨匠たちの日本美術展開催

記事番号:04938
年月:2008年07月

日本美術の研究誌『国華』が岡倉天心らによって1889(明治22)年に創刊されて今年で120年になるのを記念して、「創刊記念『国華』120周年・朝日新聞130周年」と銘打ち、中世から近代に至る日本美術の巨匠たちをその作品によって「対決」させる展覧会が東京国立博物館で開催された。運慶と快慶、伊藤若冲と曽我蕭白、池大雅と与謝蕪村、喜多川歌麿と東洲斎写楽など同時代に活躍した作家だけでなく、後代の絵師が先達に私淑して学んだ雪舟等楊と雪村周継、俵屋宗達と尾形光琳、また、師弟関係にあった円山応挙と長沢芦雪なども含む12組24名による110件の作品で構成され、国宝10件、重要文化財39件を含む大規模な展観となった。近年行方不明ながら狩野永徳筆の可能性が指摘され、当年に改めて所在が確認されて注目を集めていた原三渓旧蔵「松に叭叭鳥・柳に白鷺図屏風」が出陳されたことでも話題となった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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