滋賀県立琵琶湖文化館休館

記事番号:04924
年月:2008年03月

1961(昭和36)年に滋賀県民や地元企業からの寄附によって総合博物館として開館し、仏教美術の優品を数多く所蔵することで知られる琵琶湖文化館は、2007年12月の滋賀県議会において県教育委員会から出された展示公開の中止(休館)の方針に従って、31日から休館することとなった。県財政事情の悪化、建物の老朽化、耐震性の問題、入館者数の減少などが理由としてあげられた。関連学会などから存続を求める要望書が提出されたが、収蔵品特別公開「近江の美術 第Ⅲ期仏教美術の精華」(3月4日から30日)が休館前の最後の企画展となった。しかし、従来行なってきた文化財講座を近隣の施設で開催するほか、ホームページ上に館蔵の名品を紹介するコーナーを新設するなど、展示を行なわない博物館としての活動を開始した。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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