運慶の木造大日如来坐像競売に付される

記事番号:04916
年月:2008年03月

日本時間3月19日未明にニューヨークで開催されたクリスティーズの競売に鎌倉時代に活躍した仏師運慶の作と推定される大日如来坐像が出品され、過去最高の1280万ドルで日本の百貨店三越が宗教法人真如苑の依頼を受けて落札した。この作品は檜材、表面漆箔仕上げで、1190年代に運慶によって制作された可能性が高いとされる。文化庁はこの作品を重要文化財に指定しようとしたが、所蔵者の合意を得られず、指定されていなかったため海外市場に出たもので、文化財保護制度のあり方に疑問も呈せられた。真如苑はこの像を東京国立博物館に寄託し、同館で6月10日から9月21日まで公開された。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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