「神仏習合―かみとほとけが織りなす信仰の美―」展開催

記事番号:04867
年月:2007年04月

古代から自然の中に神を見出してきた日本人が、6世紀に大陸から伝来した仏教を受け入れ神仏習合というあらたな信仰世界を生み出し、広めていった過程を絵画、彫刻、書、金工品などで跡づける「神仏習合―かみとほとけが織りなす信仰の美―」展が4月7日から奈良国立博物館で開催された(5月27日まで)。第一章「神と仏の出会い」、第二章「神像の出現」、第三章「山神への祈り」、第四章「御霊信仰と神前読経」、第五章「社に参る僧侶たち」、第六章「本地垂迹―顕現する神と仏―」、第七章「宮曼荼羅の世界」、第八章「中世神道―伊勢をめぐる神仏習合―」、第九章「仏舎利を護持する神々」、第十章「神仏に捧げる芸能」の10章により構成され、4世紀から15世紀までを中心に205件の作品が出品された。神と仏の双方が信仰の対象であり続けてきた歴史を視覚的資料でたどる意義深い展観となった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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