文化庁予算決定

記事番号:04853
年月:2007年02月

文化庁の平成19年(2007)度予算は、前年よりも1.0%(10億700万円)増額の1016億5500万円となった。昨年9月に発足した安倍晋三内閣の「美しい国」創り政策のもと、「文化力による地域づくり・国づくり」を目標に、1「文化芸術立国プロジェクトの推進」、2「文化財の次世代への継承と国際協力の推進」、3「文化芸術振興のための文化拠点の充実」を3大項目に掲げている。第1の大項目の内容として「文化芸術創造プランの推進」「日本文化の魅力発見・発信プランの推進」があげられ、アニメ、映画などのメディア芸術の振興等が具体的に盛り込まれている。第2の大項目は「文化財の保存整備・活用」「文化財の国際協力の推進」を柱としており、文化遺産保護国際貢献事業のための予算が倍増されている点が注目される。第3の大項目は「新たな文化拠点の整備」として京都国立博物館平常展示館建替、国立新美術館整備推進等を、「美術館・博物館等活動の推進」として国立美術館運営、日本芸術文化振興会運営等を主な事業にあげている。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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