「森鴎外と美術」展開催

記事番号:04823
年月:2006年07月

明治期の文豪として知られる森鴎外と美術との関係を、交遊のあった画家たちの作品、著作や手紙などの資料を含む約350点によって総合的に検証する「森鴎外と美術」展が、鴎外の生地にある島根県立石見美術館で開催された(7月14日~8月28日)。1884年、衛生学を学ぶために陸軍軍医としてドイツに留学した鴎外は、一方でハルトマンの哲学を学ぶとともに芸術にも親しみ、1888年に帰国の後、美術批評の分野でも活躍し、1917年に帝室博物館(現、東京国立博物館)総長となった。これまで原田直次郎との関係など一面のみが紹介されてきた鴎外と美術の関わりを、多角的に展観する試みとなった。同展は和歌山県立近代美術館(9月10日~10月22日)、静岡県立美術館(11月7日~12月17日)に巡回した。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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